Fireworks 2がなぜ優れているのか?

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図1:このドキュメントはすべてFireworksで作成している(上がFireworks、下がウェブブラウザ)。テキストオブジェクト、パスオブジェクト、ビットマップオブジェクトが混在しているが、ユーザーは特にそれらを意識することなくドキュメントを作成できる。さらにスライス機能を使えば、あとからの編集で1ページ単位でのデザインとして書き出すことも可能である

02 図2:簡単な矩形と文字にエフェクトを適用するだけで、ずいぶん印象が変わる

03 図3:図2のボタンには、3種類のエフェクトを組み合わせてある。さらに「もっこりボタン用」という名前で設定を保存してあるので、後で別オブジェクトに同様の効果を簡単に適用できる

04 図4:スタイルには、ストローク、塗り、エフェクトなどをそのままの状態で登録できる。独自の名前をつけて保存すると、後の編集作業が簡単になる

05 図5:プリセットされているスタイルには、豊富なパターンが揃っている。自分で作成したスタイルを編集して書き出すこともできるので、ライブラリ化しておくとよいだろう

●サンプルのダウンロード
WinGraphic vol.13のP84で紹介した作例のデータ(Fireworks形式)がダウンロードできます。(391KB)

 Fireworksは1998年、ウェブデザインというジャンルが次第に「仕事」として認知され始めた時代に、ウェブグラフィック作成のための初の専用ソフトウエアとして登場しました。それまでのウェブグラフィック作成は、本来DTPなどの平面グラフィック用のソフトを使っていました。つまり、「ウェブグラフィック制作のため」のソフトではなく、「ウェブグラフィックも作成できる」ソフトを使用する、という環境でした。そのため、クリエイターは多くのグラフィックソフトを起動させ、ソフト同士で多くのデータ交換を行わなければなりませんでした。
 Fireworksは、この従来では複雑な作業工程を大幅に変更してしまいました。複数のソフトの機能を1本にまとめ、全工程をFireworksだけで完結してしまえるのです(図1)。さらにウェブ用に強化された書き出し機能など、まさにウェブグラフィック作成に特化したソフトなのです。

要素ごとに分かれた編集モード
 Fireworksではドキュメント上で作業を行うグラフィックの要素を「オブジェクト」と呼びます。Fireworksには「パスオブジェクト」、「テキストオブジェクト」、「ビットマップオブジェクト」という3つのオブジェクトがあり、それぞれに専用の編集モードがあります。
 従来であれば、パスオブジェクトやテキストオブジェクトを作成するにはIllustratorやFreeHandなどのベクター編集ソフト、またビットマップオブジェクトを作成するために、Photoshopなどのラスター編集ソフトを使わなくてはなりませんでした。Fireworksではこれらの作業をひとつのソフト上で操作することによって、いつでもそれぞれのモードでの編集が可能になり、全体のバランスを考えながらデザインできるのです。この3つのオブジェクトに対してドキュメント上で移動や整列、または拡大、縮小などの変形も行うことができます。さらにすべてのオブジェクトに対して、簡単な操作だけでエフェクトを適用することもできます(図2)。

エフェクト効果と設定の保存
 Fireworksで適用できるエフェクトは「ベベル(内側)」、「ベベル(外側)」、「ドロップシャドウ」、「エンボス」、「グロー」の5種類で、それぞれのエフェクトには数種類のプリセットされたパターンが用意されており、細かいパラメータを変更することが可能です。さらに「エンボス」を除く4種類のエフェクトは組み合わせることが可能で(図3)、設定した組み合わせは名前をつけて保存することもできます。
 Fireworksの特記すべき部分は、制作した環境をいろいろな形で保存できるところです。エフェクトをはじめとして、「ストローク」、「グラデーション塗り」で設定したプロパティを保存でき、それらを「スタイル」に登録・保存することによって(図4、5)グラフィックの表現を一括管理することが可能です。また「カラーパレット」や「書き出し設定」など多くの設定を保存することもできます。これは更新が頻繁なウェブの制作現場にとって極めて重要な機能です。



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