PhotoshopいらずなFireworks 3 ?

01 図1:パスオブジェクトとビットマップオブジェクトが同時に操作できる環境は、ウェブページ全体をデザインできるメリットをもっている


02 図2:画像補間方式の切り替えは、「ファイル」メニュー→「環境設定...」で行う


03 図3:ニアレストネイバー方式を選択すると、アイコンを拡大してもエッジがぼけない(右はバイキュービック方式で拡大したもの)


04 図4:トーンカーブの補正は、Photoshop同様にRGBのそれぞれ個別のチャンネルにも適用できる


05 図5:画像内のピクセルの濃度の分布を表したヒストグラムが表示されているので、直感的に補正を行うことができる

06 図6:「エクストラ」メニュー→「カラー調整」コマンドをはじめ、「ぼかし」や「シャープ」、さらにPhotoshopのプラグインもライブエフェクトとして使用できる
 Fireworksではドキュメント上で作業を行うグラフィックの要素を「オブジェクト」と呼び、「パスオブジェクト」、「テキストオブジェクト」、「ビットマップオブジェクト」という3つの種類があります。従来ならばパスオブジェクトやテキストオブジェクトを作成するにはIllustratorなどのソフトを使い、ビットマップオブジェクトを作成するにはPhotoshopなどのソフトを使わなくてはなりませんでした。Fireworksではオブジェクトごとに専用の編集モードで作業するため、すべてのグラフィックをひとつのソフトで管理できる大きなメリットがあります(図1)。しかしFireworks 3以前のバージョンでは、ビットマップオブジェクトの入力や基本的な画像補正ではPhotoshopの力を借りなければならないことも多々ありました。

画像補間方式にバイキュービック方式を採用
 スキャニングした画像、デジタルカメラで撮影した画像、あるいはDTPで使用した高解像度データなどのビットマップイメージをウェブで使用する場合には、サイズや解像度の変更などの処理を行う場合がほとんどです。その場合、画像に縮小や回転などの加工を行いますが、Fireworks 3以前ではビットマップオブジェクトを加工するとPhotoshopと比較して「画像の質が落ちる」、「画像が汚くなる」という声が多く聞かれました。それはビットマップ画像を加工する際に、最小ピクセルのドットの並び方の方式がPhotoshopとは異なっていたからです。
 Fireworks 3からは、画像の拡縮、回転を行った際にドットを処理する画像補間方式にPhotoshopと同じバイキュービック法が採用されました(図2)。これで安心して画像の処理もFireworks1本で行うことができます。またほかの画像補間方式として「ニアレストネイバー方式」も選択できるので、アイコンやキャプチャ画面の処理にも威力を発揮します(図3)。

本格的な画像補正が可能になった
 高画質な画像補間方式の採用に加えて、プロの現場では必須の画像補正に関する機能も「エクストラ」メニュー→「カラー調整」で本格的な画像補正を行うことが可能になりました。新しく追加されたカラー調整コマンドには「カーブ...」(図4)や「レベル補正...」(図5)、「色相/彩度...」などが追加されています。Fireworksからスキャナを使って取り込んだ画像や、デジタルカメラで撮影した画像も適正な画像に変換することができます。
 それらのコマンドのインターフェイスはPhotoshopと同様に使いやすく設計されているので、今までPhotoshopを使って作業していたユーザーにも安心して使用できることでしょう。また、後述しますが、これらのカラー調整コマンドをはじめとするエクストラメニューの多くは、ライブエフェクトとしても使用可能になっており(図6)、オリジナルのビットマップを加工せずに画像補正を行えることは、更新が頻繁に行われるウェブデザインの現場では大いに実力を発揮します。

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