FEATURE ARTICLE 1
エフェクト表現の物理学
爆発と液体と炎と煙と魔法と。
形のないあらゆる現象の“動きそのもの”に形を与える「エフェクト」表現。それはアニメーションにおいて、キャラクターやメカ、アクションと並ぶもう一つの主役とも言えるのではないでしょうか。
今月のMdNは、フォルムとタイミングの美によって生まれる、エフェクト表現の魅力を64ページで大特集。ハウツーやクリエイターインタビューなど、情報満載でお送りします。
『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』
そのエフェクト表現と制作の裏側
10月9日から公開! アニメスタジオ・TRIGGERの制作する最新劇場アニメ、『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』を特集冒頭16ページでフィーチャー! 作中カットのギャラリーに、監督・吉成 曜さん&アニメーター・堀 剛史さんのインタビューで、エフェクトに注目しながら同作の見どころを明らかにしていきます。
神風動画のクリエイター・吉邉尚希によるエフェクトの描き方解説
気鋭のアニメクリエイター・吉邉尚希さんによる「爆発、水・液体、煙・雲、炎、光・魔法」の描き方紹介。物理現象の観察から表現へと導くポイントを解説してもらいました。また、さらにエフェクトをエフェクトらしく見せる効果の作り方も紹介します。
緻密なレイアウトと大胆な発想力が生む、視覚の革命
金田伊功
“動く絵を描く”ことにおいて圧倒的なセンスを持ち、語り継がれる金田伊功さんのエフェクト。金田氏の所属したスタジオZの系譜を受け継ぎ、金田伊功ARCHIVEの代表も務めるアニメーター・佐藤千春さんにその魅力を語ってもらいました。
自由自在な“カメラの眼”で立体的に捉えた世界を描く
板野一郎
「板野サーカス」と呼ばれる立体的超高速戦闘アクション演出で、日本のアニメーション表現に新時代を切り開いた板野一郎さん。早くから3DCGも取り入れた、そのアニメ制作とエフェクトの考え方をロングインタビューで収録。
日本美術の中に観るエフェクト表現
水、風、炎などの自然現象は美術においてもポピュラーなテーマ。主に江戸~大正期の作品をセレクトしながら、日本絵画の中に見られ、現代にも通じるエフェクト表現を紹介します。
物理演算による大規模3DCGエフェクト
ハリウッド映画などに見られる、まるで本物のような3DCGエフェクト。最近では『evangelion: Another Impact(Confidential)』のエフェクトも手がけたCGクリエイター・米岡 馨さんに、大規模3DCGエフェクト制作の裏側と、その醍醐味を伺いました。
さらに最近のエフェクト注目作も紹介
・注目作のエフェクトギャラリー『血界戦線』、『響け!ユーフォニアム』
・神風動画の仕事から見るエフェクト&効果
マンガやアニメ作品に興味を持つ最初の一歩は、マンガだったら そのカバー、アニメだったらCMや広告ポスターなどでしょうか。 その時、絵とともにビジュアルの主役となるのが「タイトル文字」。 近年、マンガやアニメ関連のグラフィックデザインにおいて タイトルロゴなどの文字演出が非常に注目されています。
本ムックは、マンガやアニメ作品の文字表現という視点で 月刊MdNの特集や連載をピックアップして収録したものです。 クリエイターなどの専門家だけでなく、マンガやアニメの愛好家にとっても 楽しめる一冊となっています。