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theme 20 風景写真を手描きイラスト風に見せる - WEBサイトのテーマを実現する写真撮影&画A像補正術 第20回

2024.4.20 SAT

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サイトの見た目が断然よくなる画像をつくる!

WEBサイトのテーマを実現する写真撮影&画像補正術 第20回


theme 20 風景写真を
手描きイラスト風に見せる

制作・文 (株)ワン・トゥー・テン・デザイン
category 観光・アート・娯楽サイトに使える!
theme イラストタッチで手づくり感があるサイト

>> AFTER


>> BEFORE
風景写真に、手づくり感がある柔らかくて優しい印象を演出したい場合は、手描きしたようなイラスト風の加工を施そう。色味の調整やスケッチ風に仕上がる加工を行うだけで、イラスト風の画像ができる。このとき加工する写真は、広いベタ部分やグラデーションのないもの、木々の生い茂る森、車などがよい。


>> point <<
撮影ポイント


白飛び、黒つぶれしない露出に調整
ピントが合った被写界深度を心がける
人物や文字、人工物があると、手描き風の揺らぎがより引き立つ


【1】補正を行っていない画像【1-1】を用意し、明るさを調整する。イメージメニュー→"色調補正"→"シャドウ・ハイライト"を選択し[シャドウ:50%]、[ハイライト:50%]、[半径:210%]に設定する。半径については、画像の縦と横のサイズを確認し、大きいサイズのほうを基準に、数値を1/18〜1/20程度に設定しよう。サンプル画像は3,776pxのため、210pxに設定した【1-2】。「シャドウ・ハイライト」を使用すると、自動的に暗いところを明るく、明るいところを暗く補正できる。

【1-1】
【1-1】

【1-2】
【1-2】


【2】画像を拡大しよう。画像サイズは完成画像の2〜6倍になるように設定する。サンプルでは、完成画像サイズの横幅を1,920pxに想定し、元画像を2倍(7,552px)に拡大している。

【2-1】
【2-1】


【3】手描きの風味を表現するために「カットアウト」を使用する。ただし、カットアウトは最大レベル数「8」までしか使えないので、各チャンネルごとにカットアウトを利用することにより、8×8×8=512色まで表現できるようにしよう。そこで、チャンネルパレットで「レッド」を選択する。

【3-1】
【3-1】


【4】カットアウトをレッドに適用する。フィルタメニュー→"アーティスティック"→"カットアウト"を選択し[レベル数:8]、[エッジの単純さ:5]、[エッジの正確さ:2]に設定しよう【4-1】。同様にチャンネルパレットで「ブルー」と「グリーン」にも同じ設定のカットアウトを適用する。カットアウトを各チャンネルに適用したら、チャンネルパレットの上の「RGB」表示に戻る【4-2】。

【4-1】
【4-1】
【4-2】
【4-2】


【5】写真にはない、手描きの特徴である輪郭線を「色鉛筆」でつくる。で、3チャンネルをカットアウトしてできたレイヤーを複製して、フィルタメニュー→"アーティスティック"→"色鉛筆"を選択【5-1】。[芯の太さ:4]、[筆圧:8]、[用紙の明るさ:50]に設定して適用する【5-2】。

【5-1】
【5-1】
【5-2】
【5-2】


【6】[色鉛筆]が適用された画像【6-1】ができたら、次はレイヤーパレットの描画モードを「乗算」にし、カットアウトしたレイヤーに色鉛筆のレイヤーが重なったようにする。これで、色鉛筆レイヤーが、カットアウトレイヤーの手描きの輪郭線のようになる【6-2】。

【6-1】
【6-1】
【6-2】
【6-2】


【7】もともと想定していたサイズ(サンプルは1,920px)に縮小し、あとはフィルタメニュー→"シャープ"→"アンシャープ"、もしくは"スマートシャープ"で仕上げれば完成だ。手描きの詳細度はフィルタの数値設定ではなく【2】の画像拡大度合いで調整するとうまくいく。ひとつひとつの処理に時間がかかるため、アクションにして、ワンクリックでできるようにしておくと作業が楽になる。【7-1】は元画像(3,776px)から2倍(7,552px)にしたもので【7-2】は約4倍(15,104px)、【7-3】は約6倍(22,656px)にしたものだ。

【7-1】
【7-1】
【7-2】
【7-2】
【7-3】
【7-3】

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