Phase 1 | Webサイト管理・運用の中で 発生する「修正」の認識 |
Webサイトの 「修正」について
今回は、Webサイトの管理・運用手法について説明したい。Webサイト制作案件は、「企画→設計→制作→テスト→公開」というフローで進行する。案件が開始することをキックオフ、Web上でユーザーに公開することをローンチと呼ぶ。ローンチ後、想定したターゲットユーザーがWebサイトに訪れ、狙い通りのアクションを起こしてもらうことができれば、コンバージョン達成率は上昇する。しかし、絶対的に目的達成が確約されるプランではない以上、当初の予定通りに進行しない場合も考えられる。その際は、ローンチ後の対応が必要になる。雑誌やテレビなどのメディアであれば、ゼロから新たに企画を立て直すことになるが、Webサイトは「更新」ができる。
Webサイトにおける更新とは、既存の情報を新しい情報に書き換えること、追加すること、削除すること、と大きく分類するならばこの3種類である。当然のことだが、どれも工数やコストがかかり、作業をする人員が必要となる。クライアントとディレクター、そしてクリエイターの間で問題となるのは、更新が現在進行中の作業の範囲内で行える修正なのか、それとも新たな案件なのかという点だ。クライアントから見れば今あるものをよくするための「修正」であるが、制作側から見れば新たに発生した作業である。この「修正」に対する認識のずれがクライアントやクリエイター、そしてそれらを取りまとめる我々ディレクターにとって、もっともトラブルを招きやすい要因といえる。
Webサイトにおける更新とは、既存の情報を新しい情報に書き換えること、追加すること、削除すること、と大きく分類するならばこの3種類である。当然のことだが、どれも工数やコストがかかり、作業をする人員が必要となる。クライアントとディレクター、そしてクリエイターの間で問題となるのは、更新が現在進行中の作業の範囲内で行える修正なのか、それとも新たな案件なのかという点だ。クライアントから見れば今あるものをよくするための「修正」であるが、制作側から見れば新たに発生した作業である。この「修正」に対する認識のずれがクライアントやクリエイター、そしてそれらを取りまとめる我々ディレクターにとって、もっともトラブルを招きやすい要因といえる。
修正をトラブルに
発展させないための考え方
実際にクライアントから修正依頼をされたとしよう。どのような対応をするかは、社内ルールやクライアントとの契約内容、そしてローンチ前か、後か、ローンチ前だとしてもどの段階で起きたのかによっても異なるだろう。また、完了した案件のワークフローを振り返り、実際にトラブルが発生した際の対応状況を整理しておくこともいざというときの判断材料となるはずだ【1】。ディレクターは、ローンチ前からトラブル要因を想定し、注意深く進行させる必要があるのだ【2】。
【1】過去案件のワークフローを整理する
【2】ローンチ前からトラブルに発展してしまいそうな修正をWebディレクターが見極め、事前に対処する
[INDEX]
>>> Phase1 Webサイト管理・運用の中で発生する「修正」の認識
>>> Phase2 ローンチ前の修正依頼の扱い方とトラブルを抑制する考え方
>>> Phase3 トラブルになりそうな修正依頼はチャンスともいえる
>>> Phase4 制作現場をポジティブに動かし新しい制作案件へとつなげる
>>> Phase1 Webサイト管理・運用の中で発生する「修正」の認識
>>> Phase2 ローンチ前の修正依頼の扱い方とトラブルを抑制する考え方
>>> Phase3 トラブルになりそうな修正依頼はチャンスともいえる
>>> Phase4 制作現場をポジティブに動かし新しい制作案件へとつなげる