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1年生デザイナーの1週間



1年生になったら~ 1年生になったら~♪ ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか? 毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします!


今月の1年生デザイナー

会田光浩さん(デザイニウム)

aitasan

〔プロフィール〕

あいた・みつひろ●福島県郡山市出身の29歳。高校時代からデザイナーという職種に憧れを持っていた会田さんだが、両親の反対もあり、進路は理系を選択、会津大学に進学する。会津大学は1993年に日本初のコンピュータ専門大学として設置された大学で、コンピュータ理工学部コンピュータ理工学科のみで構成されている。コンピュータにどっぷりと浸かる4年間、さらに、学業とは別にVJのサークルでの活動も行い、映像制作も行なってきた。大学卒業後はやはりあきらめきれなかったデザインの勉強をするために、イギリスへの海外留学を目指すことに。1年半、美術の基礎的なレッスンを予備校で受講しながら自身のポートフォリオを制作。無事、London College of communicationに進学を果たす。在学中はグラフィックデザインを専攻。大学での授業ではコンピュータを駆使する一方で、手を動かしてつくることの大切さも求められたという。卒業後はそのままロンドンに留まって、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。ショップのロゴデザインからWebデザインまでトータルで行ったり、映像制作を行ったりと、幅広い仕事を経験する。帰国したのは2011年10月で、デザイニウムに入社したのが2011年12月のこと。旧知の間柄のメンバーが多数いるということもあり、久しぶりにチームで仕事することの有り難さを感じている。今後は自社サービスの開発など、企画を自ら提案しながら、会社全体として成長していけたらと考える会田さん。そんな会田さんの多忙な一週間をお届けします!


デザイニウムとは?

2005年設立のWeb制作会社。もともと会津大学産学イノベーションセンターに開発拠点をおく任意団体として活動していた経緯もあり、現在も福島県会津若松市に本社を構えている。受託とオリジナルサービスの両軸でさまざまな開発を行なっており、オリジナルアプリはこれまでに20タイトルほどリリースを行なってきた。日本の地方から世界に発信するサービスを開発すべく、日夜奮闘中。

http://www.thedesignium.com/



月曜。UIデザインを試行錯誤。



6:45 起床

アラームラジオで目覚める。天気予報やニュースを聞きながら、朝食を食べて、すぐに家を出ます。



7:15 家を出る



8:00 恵比寿に到着

電車が混雑している時間に極力乗りたくないため、毎朝、時間差通勤を心がけています。余った時間は、カフェに寄って朝のコーヒーを飲みながら、iPadを開いてRSSでニュースなどをチェックするようにしています。今日は「Byline」と「Mr. Reader」を使ってニュースチェック。現在、ニュース購読のアプリ開発中ということもあり、その研究のためにもRSSリーダーのチェックに余念がありません。



9:00 出社

恵比寿の駅から歩いて10分程度。ビルの最上階にあるのが、デザイニウムの東京事務所です。本社は福島県会津若松市で、つねに本社のメンバーと連携しながら仕事をしています。現在の東京事務所のメンバーは、僕と秦さん、そして今週から参加してもらうインターンのタキノさんの3人。仕事をはじめる前に、今回の記事用の写真やメモを準備します。


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▲デザイニウム東京事務所の様子

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▲僕のデスクはこんな感じです


10:00 仕事開始

Skypeを立ち上げ、メールをチェック。デザイニウムでは、仕事の最中は必ずSkypeを立ち上げなくてはいけないルールになっています。一度、入社したての頃に立ち上げ忘れて怒られたことがありました。本社には月に1〜2度の出張で行っていますが、日常の連絡、コミュニケーションにSkypeは欠かせません。どこにいても「つながっている」ということが大事なのです。



10:30 作業開始

一日の予定が立ったところで、現在、自社開発を進めている新規サービスのUI(ユーザインターフェイス)設計の修正作業に入ります。先週末までに出てきた課題を、すべてUIに落とし込む作業です。内容を整理するために、ホワイトボードに書きながら考えをまとめていきます。方向性が見えてきたら、今度はIllustratorで描く作業に入ります。紙の上でのスケッチもしますが、ホワイトボードはとにかく広い面積を使うことができるので、ダイナミックに思考できるような気がします。


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▲ホワイトボードで考えをまとめていく


12:00 お昼休憩

広尾方面のいつものお店で、ハヤシライスを食べる。このハヤシライス、この辺りのランチの値段としては安めの600円! 値段につられて、時々行きます。


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▲お昼はハヤシライス


13:00 仕事再開

午前中に作った画面をひと通り印刷してみます。画面の遷移やボタンの位置に問題がないか、細かくチェックします。一日中画面に向かっている時間が長いのですが、時々プリントしてみると新たな問題点が見つかることも。つねに手を動かしながら、考えるようにしています。


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▲UI画面をプリントアウトしてみる


14:00 Photoshop作業

Illustratorで描いたものを、今度はPhotoshopで起こします。このデータは、会津にいるエンジニアの横山くんへ渡すためのもの。横山くんは今回のアプリ開発でコーディングを担当しています。一見Illustratorで描くのは無駄なステップのようですが、1つの画面に対して複数のパターンを作ってみたいので、こういうプロセスを踏んでいます。Illustratorの複数のアートボードを一画面に表示出来る機能は、やはり便利です。



15:00 休憩

息抜きを兼ねて現在開発中の競合サービスと思われるニュースアプリをいろいろと閲覧。最近のお気に入りは「Zite」。届けてくれるニュースが好みです。というか、好みのニュースにカスタマイズして届けてくれます。また「Flipboard」のUIはかっこ良くて操作性も気持ち良いので、なんとなく起動してしまいます。この「なんとなく起動する」という感覚的な部分は、案外、重要なことのように感じます。


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▲RSSリーダーで埋め尽くされたiPhone画面


16:00 作業再開



18:00 PSDデータ完成

出来上がったPSDデータを、本社の横山くんへ送ります。



19:00  仕事終わり



20:00 帰宅

帰宅前に本屋に寄ったりすることも多いのですが、今日はまっすぐ帰って来ました。気になっていた本『IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』(ビー・エヌ・エヌ新社)で、UIデザインについて勉強。今まさに直面している問題も含め、いろいろと考えを整理するのにも、役に立つ本です。


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▲UIデザインについて、本を読みながら頭の中を整理


24:30 就寝


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