金曜。入稿完了、お疲れ様でした！

インタビュー

2013.2.22 FRI

1年生になったら～ 1年生になったら～♪　ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？　毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします！

今月の1年生デザイナー

松本千里さん（ディーライト）

〔プロフィール〕
まつもと・ちさと●長崎県出身の21歳。中学生の頃は雑貨のデザイナーに憧れ、高校に入ってからは美術部の活動を通してイラストレーターや漫画家に憧れていた松本さんは、ポスターの制作などに取り組んでいくうちに新聞広告の魅力に目覚める。高校卒業後に進んだのは福岡デザイン専門学校だ。同校でクリエイティブデザイン科の視覚情報デザイン系コースにてグラフィックデザインとパッケージデザインを専攻。その後、3年次には総合デザイン研究科に進学、活発な作品制作と研究・発表の1年を送る。在学中は「十勝ポスターアワード」で準グランプリに選ばれたり、熊日デザイン賞に2年続けて入賞するなど、目覚ましい活躍をとげた松本さん。専門学校の先生の紹介でディーライトでのアルバイトを経て、2012年春に新卒として同社への入社を果たす。入社した直後はいろいろと戸惑うこともあったが、仕事をひとつずつこなしていくうちに徐々に慣れてきた。学生時代と同様に、就職後も作品の応募を積極的に行なっており、熊日デザイン賞に入賞したり、九州アートディレクターズクラブ（K-ADC）の「OFF K-ADC AWARD」(自主制作部門)にて金賞を受賞するなど、社外での活動も積極的に行なっている。もう少しで入社1年目を迎える松本さんが今後目指したいと思っているのは「地方にもすごいデザイナーがいる！」と認められること。仕事でも作品制作でもつねに全力投球、そんな松本さんの、公私ともに忙しい一週間をお送りします！

ディーライトとは？

福岡を拠点とするデザインオフィス。ブランディングやグラフィックデザインから、店舗のデザインやパッケージデザイン、Webサイトのデザインまで幅広い分野のデザインを手がけている。

http://www.deelights.jp/

7:50　起床

バスに乗っている時間は10分足らずですが、車内では本を読んだりして過ごします。今は『人生が変わる2枚目の名刺』（クロスメディア・パブリッシング）を読んでいるところ。“パラレルキャリア”という新しい生き方をわかりやすく紹介している本で、読んでいくうちに、自分の中のもやもやした部分が解消されてくるのを感じます。

▲『人生が変わる2枚目の名刺』を読んでいます

9:35　出社→掃除など

10:00　朝礼

10:05　作業開始

残り1ページ、自分の担当している扉のページが残っているので進めて、先輩に見せます。

▲作業が立て込んできて、デスクの上がごちゃついてきました…

▲デスクにいつもいるカエル

デスクに、カエルを置いています。専門学校時代、天神の中心にあるソラリアプラザで行われた学校創立15周年記念の学生作品展に出品した際に、会場でえらく私のポスターを褒めて下さった謎のおばあさんにもらった折り紙のカエル。一度帰られたと思ったら、しばらくして戻ってこられて、突然渡されたものです。「幸せがカエル」らしいです……。

▲おばあさんに褒められたポスターはこれです

11:00　デザイン修正作業

まさかのデザインやり直し作業に突入。どうもモチーフがダビデの星っぽいんじゃないかと言われてしまいました……。そういえば、専門学生時代には先生からデザインが「ナチスっぽい」と言われてボツになったことを思い出しました……。とりあえず校正が回って来たので、そちらの作業を先にして、扉のページについては自分を信じてひとまず放置。時間があればあるほど無駄に使ってしまう自分に喝を入れます！

▲雑誌の校正の一部

雑誌に入れるイラストを多数担当しているのですが、どうもイラスト作業は苦手で……下描きのパーツをバラバラにして、パソコンで組み立てるような感じで描いています。

11:40　入稿作業

この日全部入稿の予定です。あと少しです。

12:20　お昼休憩＆事務作業

私のことだから多分最後まで迷走しそうな気がしたので、お昼ごはんを食べながら簡単な処理を進めておきます。さらに「住まいの提案、福岡。」のアンケートハガキが届いたので、スキャンしたり記録したり……簡単な事務作業も行います。アンケートハガキに沿って、工務店への資料請求のお知らせメールを送るのですが、今日はひな型を間違えて送ってしまいました……。