こんなオフィスで働きたい! 第14回 NHN Japan株式会社(NHN Japan Corp.) 前編 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

こんなオフィスで働きたい! 第14回 NHN Japan株式会社(NHN Japan Corp.) 前編

2024.4.25 THU

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オフィス潜入リポート「こんなオフィスで働きたい!」

第14回 NHN Japan株式会社(NHN Japan Corp.) 前編


後編はこちら >> 第14回 NHN Japan株式会社(NHN Japan Corp.)後編

 

無料通話、無料メール、グループでのコミュニケーション、スタンプ機能──。わずか1年半で、1億人のユーザーを獲得したスマートフォンのアプリ「LINE」を語るキーワードだ。現在グローバルに広がりを見せる、このコミュニケーションツールが生みだされたのは渋谷ヒカリエにオフィスを構えるNHN Japan。同社のオフィスに潜入するとともに、ウェブサービス本部の矢嶋聡さんにLINEの生い立ちについて聞いた。




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●NHN Japan株式会社
韓国最大のインターネットサービス企業、NHNの日本法人。オンラインゲーム事業と、ウェブサービス事業を二本の柱とする。オンラインゲーム事業には「ハンゲーム」、ウェブサービス事業には無料通話・無料メールの「LINE」、検索サービスの「NAVER」、ニュース・ブログサービスの「livedoor」がある。今後オンラインゲーム事業を主とする「Hangame株式会社(仮称)」と、ウェブサービス事業を主とする「LINE株式会社(仮称)」に分社する予定。

http://www.nhncorp.jp/












NHN Japanのエントランス。昨年オープンしたばかりの渋谷ヒカリエの27階

NHN Japanのエントランス。昨年オープンしたばかりの渋谷ヒカリエの27階



エントランス付近に設けられた大型モニタ。LINEのユーザー数や利用者のロケーションが、リアルタイムで表示される

エントランス付近に設けられた大型モニタ。LINEのユーザー数や利用者のロケーションが、リアルタイムで表示される

エントランス付近に設けられた大型モニタ。LINEのユーザー数や利用者のロケーションが、
リアルタイムで表示される



コーヒーの匂いがたちこめる社内カフェ。営業は、9時半から18時半まで。お昼どきにはお弁当も販売。周囲をガラスで囲まれたこの見晴らしのいいスペースを利用して、CMの発表会などが開催されることもある

コーヒーの匂いがたちこめる社内カフェ。営業は、9時半から18時半まで。お昼どきにはお弁当も販売。周囲をガラスで囲まれたこの見晴らしのいいスペースを利用して、CMの発表会などが開催されることもある

コーヒーの匂いがたちこめる社内カフェ。営業は、9時半から18時半まで。お昼どきにはお弁当も販売。周囲をガラスで囲まれたこの見晴らしのいいスペースを利用して、CMの発表会などが開催されることもある

コーヒーの匂いがたちこめる社内カフェ。営業は、9時半から18時半まで。お昼どきにはお弁当も販売。
周囲をガラスで囲まれたこの見晴らしのいいスペースを利用して、CMの発表会などが開催されることもある




社内カフェを奥へと進むと、グリーンがまぶしいリラックススペース。カラフルなクッションに横たわりながら、おつかれ気味の人たちが休憩中

社内カフェを奥へと進むと、グリーンがまぶしいリラックススペース。カラフルなクッションに横たわりながら、おつかれ気味の人たちが休憩中

社内カフェを奥へと進むと、グリーンがまぶしいリラックススペース。カラフルなクッションに
横たわりながら、おつかれ気味の人たちが休憩中

 

 

社内カフェのフロアに描かれた「あみだくじ」や「けんけんぱ」。時代の先を行くIT企業は、こういったアナログならではの遊び心を忘れない

社内カフェのフロアに描かれた「あみだくじ」や「けんけんぱ」。時代の先を行くIT企業は、こういったアナログならではの遊び心を忘れない

社内カフェのフロアに描かれた「あみだくじ」や「けんけんぱ」。時代の先を行くIT企業は、こういったアナログならではの遊び心を忘れない

社内カフェのフロアに描かれた「あみだくじ」や「けんけんぱ」。時代の先を行くIT企業は、こういったアナログならではの遊び心を忘れない

社内カフェのフロアに描かれた「あみだくじ」や「けんけんぱ」。時代の先を行くIT企業は、
こういったアナログならではの遊び心を忘れない



LINEで大人気のオリジナルキャラクターたち。丸い顔の「ムーン」、うさぎが「コニー」、くまが「ブラウン」、ブロンド男性が「ジェームス」

LINEで大人気のオリジナルキャラクターたち。丸い顔の「ムーン」、うさぎが「コニー」、くまが「ブラウン」、ブロンド男性が「ジェームス」

LINEで大人気のオリジナルキャラクターたち。丸い顔の「ムーン」、うさぎが「コニー」、くまが「ブラウン」、ブロンド男性が「ジェームス」

LINEで大人気のオリジナルキャラクターたち。丸い顔の「ムーン」、うさぎが「コニー」、くまが「ブラウン」、ブロンド男性が「ジェームス」



オフィス空間をユニークに彩るのは、床のいたるところに散りばめられたサイン。無駄を削ぎ落としたシャープなデザインが、IT企業にはふさわしい オフィス空間をユニークに彩るのは、床のいたるところに散りばめられたサイン。無駄を削ぎ落としたシャープなデザインが、IT企業にはふさわしい

オフィス空間をユニークに彩るのは、床のいたるところに散りばめられたサイン。無駄を削ぎ落としたシャープなデザインが、IT企業にはふさわしい

オフィス空間をユニークに彩るのは、床のいたるところに散りばめられたサイン。無駄を削ぎ落としたシャープなデザインが、IT企業にはふさわしい

オフィス空間をユニークに彩るのは、床のいたるところに散りばめられたサイン。無駄を削ぎ落としたシャープなデザインが、IT企業にはふさわしい




市場でナンバーワンのサービスを生み出すために。


──LINEのはじまりについて、教えてください。


20120218_0038●我々はNAVER Japanという法人(現在はNHN Japanに統合)で検索事業をやってきて、それなりの結果は出していたものの市場でナンバーワンになってはいなかったのです。そこで、なんとしてもトップに踊り出るには、今後の成長が期待されるスマートフォン(以下、スマホ)の市場に打って出るべきだ、と考えたことが大元のはじまりでした。


まず、世界中のスマホアプリを調査していった結果、大きく分けて3つのニーズがあることがわかりました。ひとつはゲーム。もうひとつはインスタグラムに代表されるカメラ・画像。もうひとつがコミュニケーションです。ゲームに関しては、弊社もハンゲームで参入していたので、残るふたつで何ができるか検討してきたのですが、そんな矢先に3.11が起こり、災害時に電話が繋がらなかった経験から、ViberやTwitterなど、インターネットを通じたコミュニケーションツールが注目されます。当初はカメラとコミュニケーションの分野で新しい何かを検討していたものの、震災後の4月の半ばには「まずはコミュニケーションに力点を置いて、6月にリリースしよう」という話になり、急ピッチで開発が進んだのです。


──FacebookやTwitterなどと比較して、新たなコミュニケーションツールであるLINEの独自性は?


●FacebookやTwitterは、不特定多数の人たちとつながることによって、いろんな情報がシェアされていく場です。情報収集にはたしかに便利ですが、限られた人だけにプライベートのことを話す場としては不便かもしれません。一方、たとえば私たちが地元の仲間と飲みながら話すことって、もっと下らないことだったり、仕事の愚痴だったりもしますよね? そういった本音を気軽に話せるのがLINEだと思います。世界中を見渡しても、そういったクローズドなコミュニケーションの需要が盛り上がりつつあるのは確かです。


実際のところ、LINEは通常のメールよりもずっとスピーディでレスポンスがいい。グループでコミュニケーションできるのも便利。このあたりは使ってみると、よくわかります。それにインストールすると電話帳を参照して、自動的に友だちリストが作られるといった敷居の低さもLINEの強みです。


──もうひとつ、LINEをユニークなものにしている機能に「スタンプ」があります。


●2011年10月に、新機能として「絵文字」や「顔文字」とあわせて、スタンプ機能を出したのですが、思った以上の反響がありました。スマホってPCに比べると文字をタイプするのが手間ですから、絵を大きくして、それだけで情報伝達できるようにしたら、よりスマホらしいコミュニケーションになるという仮説のもとにリリースしたのです。


当初日本では、コストに敏感な主婦や女子大生に「無料通話」が評価されてきた実感があるのですが、いざ使いだしたらスタンプにはまったというユーザーも大勢います。一方、アジア圏では「スタンプのキャラがカワイイ」と、最初からスタンプが受け入れられた印象があります。


(取材・文:立古和智 写真:飯田昌之)


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