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こんなスクールで学びたい! 第1回 デジタルハリウッド株式会社(Digital Hollywood Co., Ltd.) 前編

特集記事

学校潜入リポート「こんなスクールで学びたい!」

第1回 デジタルハリウッド株式会社(Digital Hollywood Co., Ltd.) 前編


後編はこちら >> 第1回 デジタルハリウッド株式会社(Digital Hollywood Co., Ltd.)後編

 

クリエイターの育成に特化したスクールとして19年の歴史を誇る、通称「デジハリ」ことデジタルハリウッド。時代が求めるクリエイターを多数輩出してきたこの学舎が、今春オープンした大型複合施設「ソラシティ」に専門スクールと大学、大学院、そしてオフィスを移転した。できたばかりのキャンパスに潜入するのとともに、デジタルハリウッドの生みの親である杉山知之学長には、移転の理由およびデジタルハリウッドがめざすものについて聞いた。



web ●デジタルハリウッド株式会社

4年制の「デジタルハリウッド大学」、2年制の「デジタルハリウッド大学院」、好きな時間に通学し自分のペースで学べる「デジタルハリウッドSTUDIO」(新宿、渋谷、大阪、名古屋、米子、新潟、横浜、御茶ノ水)、e-ラーニングスクール「デジハリ・オンラインスクール」、そして設立時より開校しているクリエイティブに特化した社会人向け専門スクール「デジタルハリウッド」などを運営。1994年の開校以来、「実践的産学協同」をテーマに掲げながら、次世代のクリエイターの育成に注力。Web、CG、グラフィック、プログラミングの世界に、累計5万人の人材を輩出してきた。

url. http://www.dhw.co.jp/






御茶ノ水駅から徒歩1分、4月12日にオープンしたソラシティ デジタルハリウッドは、ここの教育機関のみが入居できるエリア「アカデミア」の3F・4Fに移転した

御茶ノ水駅から徒歩1分、4月12日にオープンしたソラシティ。デジタルハリウッドは、ここの教育機関のみが入居できるエリア「アカデミア」の3F・4Fに移転した



デジタルハリウッド株式会社のエントランスに設けられたウェイティングルーム。壁面緑化やセンスのいい本がディスプレイされた居心地のいい空間だ

デジタルハリウッド株式会社のエントランスに設けられたウェイティングルーム。壁面緑化やセンスのいい本がディスプレイされた居心地のいい空間だ

デジタルハリウッド株式会社のエントランスに設けられたウェイティングルーム。壁面緑化やセンスのいい本がディスプレイされた居心地のいい空間だ

デジタルハリウッド株式会社のエントランスに設けられたウェイティングルーム。壁面緑化やセンスのいい本がディスプレイされた居心地のいい空間だ



iPadを通じて面談相手にコンタクト。学校名に「デジタル」を冠するだけあって、こういった仕組みを採り入れているのは当たり前

iPadを通じて面談相手にコンタクト。学校名に「デジタル」を冠するだけあって、こういった仕組みを採り入れているのは当たり前



エントランス奥に設けられたカウンセリングスペース。専門スクールへの入学を検討している人たちに対して「どんな授業が行われるのか」「どんな将来を描けるのか」を説明する場所。壁面では学生の実績や、講師のプロフィールなども掲示されている

エントランス奥に設けられたカウンセリングスペース。専門スクールへの入学を検討している人たちに対して「どんな授業が行われるのか」「どんな将来を描けるのか」を説明する場所。壁面では学生の実績や、講師のプロフィールなども掲示されている



自分のペースで学べるラーニングスタジオ「デジタルハリウッドSTUDIO」

映像教材を目にしながら自発的に学ぶのと同時に、不明点については、その場でトレーナーに質問できる。あえて統一感のないインテリアを採用することで、多様な人が行き交う学校のキャラクターを表現

映像教材を目にしながら自発的に学ぶのと同時に、不明点については、その場でトレーナーに質問できる。あえて統一感のないインテリアを採用することで、多様な人が行き交う学校のキャラクターを表現

自分のペースで学べるラーニングスタジオ「デジタルハリウッドSTUDIO」。映像教材を目にしながら自発的に学ぶのと同時に、不明点については、その場でトレーナーに質問できる。あえて統一感のないインテリアを採用することで、多様な人が行き交う学校のキャラクターを表現



壁に添えられた黒板、ならぬ赤板?

壁に添えられた黒板、ならぬ赤板?



デジタルハリウッドSTUDIOのある横浜、お茶の水、渋谷、新宿の時刻を、それぞれ表示。よく見ると(よく見なくても?)、針が指している位置はすべて一緒。クリエイティブな人が行き交う学校らしいユーモア

デジタルハリウッドSTUDIOのある横浜、お茶の水、渋谷、新宿の時刻を、それぞれ表示。よく見ると(よく見なくても?)、針が指している位置はすべて一緒。クリエイティブな人が行き交う学校らしいユーモア



デジタルハリウッド東京本校の学生専用受付。受付カウンターには、ザクッとした質感が楽しい廃材を使用。無機質なオフィスビルの中にあっても、どこか温かみが感じられる

デジタルハリウッド東京本校の学生専用受付。受付カウンターには、ザクッとした質感が楽しい廃材を使用。無機質なオフィスビルの中にあっても、どこか温かみが感じられる



デジタルハリウッド全体の運営を支えるスタッフ約80名が一同に介するスタッフルーム

一見、普通のオフィスフロアに見えるが、よく観ると細部には居心地のよいインテリアが配されている

一見、普通のオフィスフロアに見えるが、よく観ると細部には居心地のよいインテリアが配されている

デジタルハリウッド全体の運営を支えるスタッフ約80名が一同に介するスタッフルーム。一見、
普通のオフィスフロアに見えるが、よく観ると細部には居心地のよいインテリアが配されている



専門スクールの授業風景。もちろんPCは、ひとりに1台ずつ

専門スクールの授業風景。もちろんPCは、ひとりに1台ずつ

専門スクールの授業風景。もちろんPCは、ひとりに1台ずつ



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学生ひとりひとりのPCモニタの間に、モニタがもう一台。ここには講師が操作しているPCのモニタが映し出される。学生たちはそれを目にしながら、アプリケーションの操作を習得



デジタルサイネージ。学校に関係するホットな話題は、すべてここで知ることができる

デジタルサイネージ。学校に関係するホットな話題は、すべてここで知ることができる。

 

学生のみならず、先生やスタッフらが集うカフェテリア

ランチが提供されるのは11時30分から14時まで

しかし夜な夜な作業に励む学生のためにも、営業は24時間

学生のみならず、先生やスタッフらが集うカフェテリア。ランチが提供されるのは11時30分から14時まで。しかし夜な夜な作業に励む学生のためにも、営業は24時間



ホワイトボード代わりになるテーブル。撮影時にはあまり絵がなかったが、普段はもっと絵で埋めつくされている。ビジュアルコミュニケーションに特化した学校ならではの風景だ

ホワイトボード代わりになるテーブル。撮影時にはあまり絵がなかったが、普段はもっと絵で埋めつくされている。ビジュアルコミュニケーションに特化した学校ならではの風景だ




4階から3階のフロアへ通ずる階段。エントランスを出て、エレベーターに乗らずとも、ここを通じて、上下階に移動できる 4階から3階のフロアへ通ずる階段。エントランスを出て、エレベーターに乗らずとも、ここを通じて、上下階に移動できる





いろんな個性が交じりあい、花開く場所に。

 

杉山知之学長──このたび校舎とオフィスを、移転した理由を教えていただけますか。

 

●我々はデジタルハリウッドの名のもと、「大学」「大学院」「専門スクール」、「デジタルハリウッドSTUDIO」を運営してきたのですが、校舎はそれぞれ別の場所にあったのです。移転前は、「大学」「大学院」用として秋葉原にオフィスビルを3つ、「専門スクール」と本社用にお茶の水に1カ所借りていたのですが、やっぱり一カ所にあったほうが、学生の移動時間も節約できる上に、我々も学生と交流しやすい。

 

学生にとっても然りです。社会人をはじめ、ユニークな経歴を持つ人がたくさんいる専門的な学校なのだから、それぞれが交流する機会がないともったいないんですよね。そういった考えのもと、数年前から物件探しをはじめたのです。

 

──今年お茶の水に生まれた商業施設「ソラシティ」という好立地ですね。

 

●もともとデジタルハリウッドは、19年前、淡路町で誕生しました。淡路町は、さまざまなコンテンツの集積地ともいえるお茶の水の本屋街と、コンピュータカルチャーの聖地ともいえる秋葉原の中間地。デジハリの学生にとってはベストなエリアです。この界隈にこだわってきたのには、そういった理由があります。
なかでもソラシティに移転できたことは、幸運でした。実はソラシティのデベロッパーが地元の要望を聞いた際に、「教育機関の入る専門フロアがほしい」という話になったそうで、その流れで我々が入居することになったのです。

 

──フロアの設計は、入居を前提として進んだのでしょうか。

 

●そうですね。ここに2フロアを借りる前提で、2012年の春、基礎工事が終わった頃からフロアの設計に関わっています。おかげで3階と4階とをつなぐ内階段を設けることができました。後からそんな工事をしたら、床と天井に穴をあけることになって大変ですからね。それに、設計段階から関わっていたおかげで、学内にカフェテリアを設けることもできました。

 

──雑多なインテリアが印象的です。そのコンセプトは?

 

●あえて「統一しない」です。会社だったら社員をひとつのカラーに染めたがるものかもしれませんが、ここは学校ですから「染める」のではなく「いろんな個性を開花させる」べき。だったらいろんなタイプの場所を用意しておいて、学生自らが居心地のいい場所を見いだし、好きな場所に居着いてくれたらと思ったのです。

 

普通のインテリアデザインなら、一定のテイストで統一するのでしょうけど、我々がやろうと思ったことは「いろいろミックスしているけど、デジハリらしい」というインテリアなんですよね。

 

(取材・文:立古和智 写真:大谷純一)

 

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