第22回　STEP 2　じゃらんWebサービスを使うための準備をしよう

2009.6.26 FRI

ゼロからのWebサービス制作も自由自在　WEB API PROGRAMMING!

　STEP 2　じゃらんWebサービスを使うための準備をしよう

じゃらんWebサービスを使うための準備をする前に、じゃらんWebサービスについて解説しよう。じゃらんWebサービス［5］は、じゃらんが公開している宿や温泉の情報を取得できるWeb API群である。じゃらんWebサービスは、無料で利用することができるが、APIキーの取得が必要である。

現在、じゃらんWebサービスは、じゃらん宿表示API、空室検索API、エリア検索API、温泉検索APIの4種類のWeb APIが公開されている。じゃらん宿表示APIは、宿泊施設を検索できるWeb APIである。じゃらん宿表示APIには、取得できる宿泊施設に関する情報量に合わせてライト［6］とアドバンス［7］の2種類のWeb APIが公開されている。じゃらん宿表示APIを使うと、日本国内のあるエリアにある旅館で温泉設備があり、かつ送迎があり、かつインターネット接続サービスがある宿泊施設一覧といった検索をすることができる。

空室検索API［8］は、じゃらんで公開されている宿泊施設の空室を検索できるWeb APIである。空室検索APIを使うと、あるエリアにある旅館で「温泉設備があり」、「送迎があり」、「インターネット接続サービスがあり」、そして「宿泊開始日が2009年6月1日で3名」といった条件で空室のある宿泊施設一覧といった検索をすることができる。空室検索APIに指定できる検索パラメータは、ほぼじゃらん宿表示APIと同じになっており、かなり詳細の検索パラメータを指定することができる。

次にエリア検索APIは、他のAPIで指定するエリア情報を取得するためのWeb APIである。エリア情報には、エリアコードとエリア名が含まれている。エリアの種類には、関東などの広域、都道府県、都道府県内の各地域を示す大エリア、さらに小さな地区を示す小エリア、の4種類のエリア情報を取得することができる。他のAPIでエリアで検索したい場合は、このエリア検索APIで取得したエリアコードを指定する必要がある。

最後の温泉検索APIは、各エリアの温泉地を検索できるAPIである。このAPIで取得できる温泉コードは、他のAPIで温泉を指定するときに指定ができる。

それではじゃらんWebサービスの内容を解説したところで、早速APIキーを取得しよう。APIキーは、じゃらんWebサービス利用者を登録することで取得できる［9］。利用規約をよく読んだうえで利用登録をしよう。じゃらんWebサービスを利用する場合、クレジット表示やAPIの利用制限があるので確認しておこう。取得したAPIキーやAPIの呼び出し回数は、専用ページで確認することができる［10］。