第15回
エンベロープで大胆に変形して オリジナルロゴを作成 |
押さえておきたい機能とテクニック
楕円形ツールを用いて、基となるオブジェクトを作成する
曲線を描くように湾曲した形のロゴを作成していく。ここでは、文字と楕円形ツールで作成したオブジェクトを用意し、両方を選択したまま、エンベロープを適用することで変形を加えている。
制作・文 高野 徹(lolo66)
url http://www.lolo66.com/
使用ソフト Illustrator CS2/CS3
最初にIllustratorで新規ファイルを作成し、文字ツールで、ウエイトが太めの書体を選択して、「RECORD」、「FESTIVAL」、「2009」、「MAR.20,21,22」の文字をそれぞれ入力1-1。さらに、書式メニュー→“文字をアウトライン”を実行し、文字をすべてアウトライン化しておく。
1-1
続いて、楕円形ツールを選択し、2-1のような横長の楕円を3つ重なり合うように作成した。ここで、すべての楕円を選択したら、パスファインダパレットの[分割]をクリックして2-2、オブジェクトを分割しておく。
2-1
2-2
次に、グループ選択ツールでshiftキーを押しながら、分割したオブジェクトの上から2番目と、その両隣のオブジェクトをクリックして選択。パスファインダパレットの[形状エリアに追加]ボタンをoptionキーを押しながらクリックすることでオブジェクトを合体した3-1。同様の手順で下のふたつのオブジェクトも合体しておく3-2。
3-1
3-2
選択ツールですべての楕円のオブジェクトを選択し、効果メニュー→“パス”→“パスのオフセット...”を実行。表示されたダイアログで[オフセット:-0.5mm]、[角の形状:マイター]として[OK]ボタンをクリックした4-1。続けて、オブジェクトメニュー→“アピアランスを分割”を適用。さらに、オブジェクトメニュー→“グループ解除”を実行しておく。
4-1
↓
ここで、選択ツールを選び、shiftキーを押しながら「RECORD」の文字列と楕円形オブジェクトのいちばん上のオブジェクトをクリックして、同時に選択。オブジェクトメニュー→“エンベロープ”→“最前面のオブジェクトで作成”を実行することで、5-1のように文字を変形させた。同様にして他の文字列も図形の形に変形させる5-2。さらに、オブジェクトメニュー→“分割・拡張...”を実行し、表示されたダイアログでそのまま[OK]ボタンをクリック。最後に、文字の色をそれぞれ変更すればロゴの完成だ5-3。
5-1
5-2
5-3
本記事は『MdN』2009年4月号(vol.180)からの転載です。
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