第9章 CSS Nite鷹野雅弘のプレゼン・ハック
第3回 プレゼン中にスクリーンの特定部分に注意を向ける
サイトのカンプを提示したり、操作デモを行う際に、スクリーンの特定部分を指し示す方法について、今回は考えてみます
[プロフィール]鷹野雅弘(たかの・まさひろ) 株式会社スイッチ。DTP制作、トレーニングをコアスキルとしてスタートし、Web制作、プロデュース、執筆などを業務としている。2005年に「CSS Nite」をスタート。55回以上の開催を通し、のべ1万人以上が参加するセミナーイベントに。名古屋、大阪をはじめ、青森、沖縄などの地方版も10都市以上で開催。 |
「指し棒」は手癖に注意
スクリーンが小さく、プレゼンターから近い位置にある場合には、「指し棒」が効果的です。伸縮式のものが多く使われますが、緊張のあまり、プレゼン中に指し棒を短くしたり、伸ばしたりなどの「手癖」に注意しましょう。
レーザーポインタは不評
スクリーンに「指し棒」が届かない場合や、会場が暗い場合に適しているとされているのがレーザーポインタです。安価になり入手しやすいのですが、一般的な「赤」のレーザーポインタは、第一色覚異常の方には見えにくいといった問題があります。
何よりレーザーポインタは光がゆらゆらしてしまうため、これを快く思わない方が多いようです。そこで、パソコンを使っている際に、「指し棒」やレーザーポインタを使わずに、特定部分に注意を向ける方法をご紹介します。
何よりレーザーポインタは光がゆらゆらしてしまうため、これを快く思わない方が多いようです。そこで、パソコンを使っている際に、「指し棒」やレーザーポインタを使わずに、特定部分に注意を向ける方法をご紹介します。
マウスポインタ
マウスポインタのデザインや大きさを変える方法を前回ご紹介しました。これはぜひともやっておくべきですが、「ここですよ」とマウスポインタをぐるぐると移動させることを不快に思う方もいるようです。
マウスの位置を知らせる(Mac)
PinPoint(シェアウェア、$10.00)を使うと、マウスポインタのまわりに赤い枠などを表示させることができます。
ポインタの位置をフォーカスする(Windows)
[コントロールパネル]で[マウスのプロパティ]を開きます。[ポインタオプション]タブを選択して、[Ctrlキーを押すとポインタの位置を表示する]にチェックを付けます。 Ctrlキーを押すと、ポインタの位置を中心に、水面に石を投げたような波紋(の逆)のアニメーションが表示されます。
●画面を拡大する(Mac)
Mac OS Xでは、デフォルトで画面を拡大する機能がついています。デフォルトではオフになっていますので、システム環境設定で[ユニバーサルアクセス]を開き、[画面表示]セクションの[ズーム機能]を「入」にします。
ズームを行うには、キーボードショートカットを使うほか、commandキーを押しながらマウスホイールをくるくる転がす方法があります。
[オプション...]ボタンをクリックすると、[拡大したときに画面イメージを移動する]というセクションで、[ポインタが画面の端に到達したときのみ移動する]にチェックしておくとよいでしょう。デフォルトの[ポインタと一緒に連続的に移動する]にしておくと、画面全体がゆらゆら揺れてしまい酔ってしまいます。
[オプション...]ボタンをクリックすると、[拡大したときに画面イメージを移動する]というセクションで、[ポインタが画面の端に到達したときのみ移動する]にチェックしておくとよいでしょう。デフォルトの[ポインタと一緒に連続的に移動する]にしておくと、画面全体がゆらゆら揺れてしまい酔ってしまいます。
画面を拡大する(Win)
Windowsには「拡大鏡」というアプリケーションが付属していますが、画面を分割しなければならず、実用的ではありません。拡大するユーティリティはたくさんありますが、Macのズーム機能のようにアニメーションを伴うものでは「」が決定版です。
ズーム後にクリックすると、画面上でPowerPointのペン機能のように描画することができるようになります。
最強なMouseposé
Mouseposé(シェアウェア、$14.95)を使うと、マウスポインタの近くのみにスポットライト効果を演出することが可能になります。
また、オプションでキーボードショートカットを画面下に表示させることもできるので、操作デモの際には重宝します。
また、オプションでキーボードショートカットを画面下に表示させることもできるので、操作デモの際には重宝します。
まとめ
プレゼンやPCの操作画面で「ここですよ」と注意を集めたり、細かい設定項目を解説したい場合などに役立つ設定やユーティリティを紹介しました。
人前で使う前には、事前に念入りに練習しておきましょう。
人前で使う前には、事前に念入りに練習しておきましょう。
次回をお楽しみに!