ブラシツールで表現するインクがにじんだようなロゴ |
制作・文 木戸武史(Doubluck Arts)
url http://www.doubluck.com/
使用ソフト Photoshop CS2/CS3
ぼかしをかけて背景にエッジをなじませる |
ここではインクの質感を加えるためのベースをつくっていく。オブジェクトに“ぼかし(ガウス)...”フィルタを適用し、背景となじませることがポイントだ。オブジェクトは最初に配置してブラシを使うときの目安にしよう。 |
まずPhotoshop上で新規レイヤーを作成。次にオブジェクトを配置し、レイヤーの透明部分を白く塗りつぶす。このレイヤーに“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”フィルタを[半径:6pixel]で適用する 1-1 。こうすることで背景となじみ、よりアナログ感を強調することが可能だ。ここで一度、レイヤーパレットでこのレイヤーを非表示にしておこう。
1-1
次にブラシを設定していく。ブラシツールを選択し、ブラシプリセットを開く。ここで[ソフト円ブラシ(200pixel)]を選ぶ。さらに[散布]、[デュアルブラシ]を 2-1 のように設定し、[ウェットエッジ]にチェックを入れる 2-2 。ここでは[デュアルブラシ]を[描画モード:焼き込みカラー]に設定した。これでインクがにじんだようなブラシができる。
2-1
(クリックすると大きく表示されます)
2-2
(クリックすると大きく表示されます)
ブラシツールでインクがにじんだような質感を演出 |
用意したブラシでオブジェクトにインクが飛び散ったような質感をつけていく。ブラシを何度も重ねながら色を塗ると効果的だ。さらに、オブジェクトにもブラシを適用することで、アナログ感を強調することができる。 |
続いてブラシで色を塗っていく。背景レイヤーを選択してから、描画色を青にし、先ほど設定したブラシツールで自由に塗る 1-1 。さらに描画色を薄い青や青緑色に変更し、色を重ねていく 1-2 。
1-1
1-2
ここでオブジェクトのレイヤーを表示。次に描画色を黒にしたあと、ブラシでオブジェクトにもインクの質感をつける 2-1 。ブラシを適用したら、オブジェクトのレイヤーをレイヤーパレットで[描画モード:スクリーン]に変更して完成だ 2-2 。
2-1
2-2
本記事は『MdN』2008年8月号(vol.172)からの転載です。
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