青色申告するには開業日から2カ月以内に申請書を提出 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

青色申告するには開業日から2カ月以内に申請書を提出

2024.4.20 SAT

【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて


chapter 2 事業を始めるために必要な手続きと届出書

3 青色申告するには開業日から2カ月以内に申請書を提出

そもそも確定申告とは何か


会社員であれば、税金の計算から納税まですべて会社がやってくれる。しかし、独立すると、所得(売上から経費を引いた利益のこと)を自分で計算して税金を納めなくてはならない。

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間に得た総収入と総所得を、翌年の2月15日から3月15日の間に税務署へ自己申告して、所得税を納める手続きのことをいう。


フリーランスにとっては税金を取り戻す手続き


所得税には「源泉徴収制度」というものがあり、フリーランスの場合、売上が入金される際に、実際には所得税が一律10%差し引かれている。たとえば、制作費として50万円の請求書を発行したら、入金されるのは「50万円-5万円」で45万円になる。

所得税は「売上-経費」に対して課税される。すると、経費分所得税を多く差し引かれていることになる。さらに、所得税の最低税率は5%なので、2倍徴収されている。このことから、所得税を源泉徴収されている人は、全員税金を払い過ぎていることになる。こういった事情があるため、多くのフリーランスにとって、確定申告とは払い過ぎている所得税を取り戻す手続きといえる。


青色申告と白色申告はどっちがトク?


個人事業の確定申告には、 「青色申告」と「白色申告」の2種類がある。節税効果を考えると、断然青色申告のほうが得をする。青色申告にすると最高65万円の特別控除が受けられ、最低税率で計算しても、所得税と住民税を合わせて約10万円の節税ができる。このほかにもいろいろな優遇措置や特典が付いている。

デメリットは、正規の簿記のルールに従って、経理帳簿をつけ決算書(損益計算書と貸借対照表)の作成が義務づけられていることになる。経理の経験や知識がないと、ちょっとハードルが高くなってしまう。

次に、白色申告のメリットとデメリットを説明しよう。特別控除や特典はなくなるが、事業の所得が300万円以下であれば、帳簿をつけなくてもよいなど、経理作業は楽になる。しかし確定申告するには、決算書(収支内訳書)の作成が必要になるため、売上や経費の管理が必要だ【1】。

確定申告をするには経理業務は避けて通れないため、開業前に経理のやり方を勉強しておいてほしい【2】。


【1】青色申告と白色申告のメリットとデメリットを理解し、自分の状況に合うものを選択しよう


【2】上図を参考にすれば、問題なく青色申告承認申請書を記入できる。くれぐれも提出期限を忘れたり、まちがえないようにしよう
twitter facebook このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

この連載のすべての記事

アクセスランキング

8.30-9.5

MdN BOOKS|デザインの本

Pick upコンテンツ

現在