さくらインターネット㈱が2009年12月10日から提供開始した「さくらのマネージドサーバ Atomプラン」は、月額7,800円というコストパフォーマンスを実現したマネージド・サービスだ。この画期的なサービスについて、同社の開発部・開発第二チームのマネージャー、後藤正浩氏と、企画部・商品企画チームの天内雅晴氏にお話をうかがった。 取材・文=片岡義明、撮影=谷本 夏 |
さくらインターネット株式会社 |
同社 |
共用サーバ感覚で |
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「さくらのマネージドサーバ Atomプラン」は、共用ホスティングサービス「さくらのレンタルサーバ」の使い勝手はそのままに、サーバ1台のリソースを丸ごと専有できるサービスだ。同さくらインターネット(株)では専用ホスティングサービス「専用サーバ」も提供しているが、root権限をユーザーが管理する「専用サーバ」に対して、「さくらのマネージドサーバ」はroot権限を共用サーバと同じくホスティング会社側で管理する。OSのアップデートやセキュリティ設定が必要な場合や、万が一の障害が起きたときなどは同社のエンジニアが対応するので、サーバの運用保守まで一括して請け負っているWeb制作会社にとっては、運用保守の手間の軽減につながる |
独自開発の小型サーバで |
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この内容で利用料は月額7,800円と、常識を破るような低価格を実現している。ここまでの低価格化は、一体どのようにして実現したのだろうか。 |
モニタリングツールや |
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共用サーバの最上位コース「さくらのレンタルサーバ ビジネスプロ」と比べても、「さくらのマネージドサーバ」のほうはディスク容量が180GBと大きく、しかもMySQLデータベースの利用数に制限がない点も魅力だ。データベースを自分のサーバ内に置くことが可能で、共有型の共用サーバと違ってほかのユーザーの影響を受けることがない。安定したパフォーマンスを得られるのでECサイトの構築にも最適だろう。また、マルチドメインの設定数やメーリングリスト作成数も無制限なので、Web制作会社が、複数のクライアントごとにメールやドメインを設定したりする場合にも便利だ。 |
セキュリティや |
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セキュリティも充実している。メールのウイルスチェックサービスは標準の料金に含まれ、オプション料金は不要だ。Webコンテンツのセキュリティ対策として標準提供となるファイアウォールは共用サーバで定評のあるシグネチャ型Webアプリケーションファイアウォール「SiteGuard」を標準で提供しており、Webサイトの問い合わせフォームやECサイトのアプリケーションへの攻撃を防ぐことができる。さらに共有SSLサーバ証明書も提供しているので、個別に証明書を取得する手続きが不要だ。 |
申し込み当日から利用可能 |
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もうひとつ注目したいのが、サービスを申し込んでから利用開始までの期間が短いこと。キャンペーンで急にサーバが必要になったときでも、すぐに使用できる。 |
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