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写真をもっと魅力的に撮るための構図のお手本帖

写真をもっと魅力的に撮るための構図のお手本帖

写真 種清豊、丸谷裕一、橘田龍馬、公文健太郎、山口規子 / 編集 ナイスク
定価 2,200円
(本体 2,000円+税10%)
※電子書籍の価格は各販売ストアにてご確認ください。
発売日 2012-08-27
仕様 B5変型判/160pP
ISBN 978-4-8443-6283-8
高価なカメラやレンズを持っていても、写真がうまくなるとは限りません。 大切なのは、自分が何を感じ何を表現したいと思ってそこにカメラを向けたのか……。 それが明らかなら、必ずよい写真を撮ることができます。 構図の知識は、自分が感じたイメージをより効果的に表現する手助けになります。 構図を意識すること、つまり被写体の配置や画面構成の工夫が自分が表現したいことをより明確にしてくれるのです。 本書では、最低限知っておきたい構図の基礎知識とパターンについて触れながら、被写体別の構図テクニックを紹介しています。 フレーミングや画面構成を意識することで写真技術を上達させるために、構図の「基本解説」と実践的なサンプルと、画面構成の考え方を紹介した「構図テクニック」といった2つの章で構成しています。「基本解説」の章では、写真構図の中でも定番といわれる「三角構図」「日の丸構図」「水平・垂直構図」…を見開きごとにわかりやすい写真をもとに、どのような構図なのかを解説しています。 構図の知識や技術が身につけば、優れた写真の条件や細部に込められた意味が見えてくるでしょう。 そして、それは写真を撮る楽しみだけでなく観る楽しみにもつながっていきます。

■ページ見本










目次

【写真をもっと魅力的に撮るための構図のお手本帖】

■Chapter1
【構図の基礎知識】
01 構図の基本を知ることで写真表現の幅が広がる
02 横位置構図、縦位置構図とアスペクト比で印象を変える
03 水平・垂直をしっかり出すことで画面に緊張感が生まれる
04 バランスのよい写真に仕上げる3分割構図
05 安定感のある仕上がりになる2 分割構図
06 画面に動きや流れをつくる対角線構図
07 見せたいものをストレートに表現する日の丸構図
08 写真に安定感や遠近感を出す三角構図
09 広がりや奥行きを表現する放射構図
10 奥を覗き込むような印象を演出するトンネル構図
11 写真に奥行きと柔らかさを与えるS 字構図
12 見せたいものが2つあるときに使える視線誘導の構図
13 写真に動きが出る水平・垂直を崩した構図

■Chapter2
【被写体別 構図テクニック】
都市風景・街・建築物を撮る
01 空と都市の境界線を活かして都市の広がりを表現する
02 5~10 度の斜めのラインを意識しておとなしい画面に動きをつける
03 巨大建造物の一部を切り取ってその大きさを想像させる
04 対比関係を強調して写真に物語を生み出す
05 視線の流れをつくって主役の存在感を高める
06 対角線構図で動きを出しローアングルで迫力を出す
07 2つの被写体を配置してものの大きさを表現する
08 建物の印象的な部分を切り取るようにして構図を決める
09 複数のラインを見つけて1点に収束させて遠近感を出す
10 建物と背景の境界線の角度や画面との接線の長さを意識する
11 縦位置構図とアングルで建物の高さを強調する
12 部屋を広く見せたいときは対角に向かうように撮る
13 小さなアクセントを入れてシンプルな風景に表情を加える
14 構図の複合技でより印象的な1枚に

人物を撮る
15 額から上をカットすることで人物の目力を強調する
16 印象的な集合写真は人物間を空け目線を散らばらせる
17 人物の目線を利用して見せたいものを強調する
18 三角構図や放射構図を使って群衆の流れに奥行きを出す
19 影を主役にした写真は明暗のバランスがポイントになる
20 影を利用して構図を組み立てるときは影の分量をコントロールする
21 ローアングル+ 広角レンズでジャンプをより高く見せる
22 斜めのラインを使って弾けるような笑顔をより印象的に
23 アングルや撮影距離を調整して水平線や床の位置を決定する
24 一歩進んだ印象に仕上げる「日の丸構図」

家具・料理・雑貨を撮る
25 一部を切り取ってテーブルフォトの主題を明確に
26 斜めのラインをガイドにリズムのあるテーブルフォトに
27 水平・垂直構図で画面を引き締め主題の存在感を際立てる
28 ラインを活かした料理写真はハイアングルの縦位置構図で
29 グラス・ビンを撮影するときはラインを際立たせる
30 まとまりのあるテーブルフォトは縦位置の三角構図と四隅の空き
31 対角線構図で動きを出しつつ余分な空間を詰めて迫力を出す
32 真上からの日の丸構図でデザイン面を強調した料理写真に
33 小物を撮るときは無駄なスペースを埋める足し算の作業が必要
34 背景にアクセントを加えることで凡庸な日の丸構図になるのを防ぐ
35 ものの配置のおもしろさは緻密な空間配分がポイント
36 緊張感のある教室を広角レンズを用いてシンメトリー構図で撮影する
37 規則性のあるなかから一部を切り取りリズム感を表現する
38 背景を多めに入れ込み写真のイメージを決定づける
39 視線を主役に誘導しながらカーブラインで柔らかい印象に

乗り物を撮る
40 動くものを撮るときは、引きの構図で進行方向を大きく空ける
41 スピード感は風景のなかにあるラインを使って強調する
42 頻繁に動く動物は日の丸構図で撮ってみる
43 動物の自然な表情を強調するには目線の先を空け、背景を整理する
44 動物の目線をもらってインパクトのある写真を撮る
45 動物の群れをラインとして捉えて画面を構成する

自然風景
46 広大な風景にラインを見つけて望遠レンズで切り取る
47 シンプルな2分割構図で主役の存在を引き立てる
48 アングルやポジションを変えてつくる構図のバリエーション
49 ワンランク上の風景写真を撮るには風景のなかにラインを見つけること
50 単調な風景にアクセントを入れて表情を豊かにする
51 花の生命感を引き出すには「押しの構図」を用いる
52 曲線を取り入れた構図で画面に落ち着きや安らぎを与える
53 質感の違う被写体を並べ互いを引き立たせる対比構図
54 画面下2 /3を海にして奥行きと安定感を出す
55 一輪の花撮影では花びらがつくる斜めのラインを活かす

【Photographer's  Eye】
01 「どこで撮ったのか、いつ撮ったのか」が分かる要素を写真に入れる
02 家族写真のポイントは生活感
03 撮影しながら本当の魅力に気づいていく
04 近寄ることで「何を撮りたいか」が見えてくる
05 ものを人物のように見てイメージを広げる

【Column】
01 ある天候や、ある時間帯でしか撮れない写真がある
02 気になるものをあえて見せない
03 単焦点レンズで、自分と相手との関係性を表現する
04 手持ち撮影でもファインダー枠を使えば水平・垂直を正確に出せる
05 バリエーションカットで撮影イメージを膨らませる
06 旅先の空気感を写真に込める

用語集

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