富士通研究所、ソフトウェアだけで通信性能を改善するデータ転送方式を開発
富士通研究所、ソフトウェアだけで通信性能を改善するデータ転送方式を開発
株式会社富士通研究所は、ファイル転送や仮想デスクトップなどの通信アプリケーションの性能を、ソフトウェアだけで改善する新しいデータ転送方式を開発したと発表した。
同技術は、UDPをベースに独自開発の再送方式を組み込み、パケットロス時のデータ再送の遅延を低減する新プロトコルと、ネットワーク空き帯域のリアルタイム計測による通信帯域制御技術、既存のTCPアプリケーションに手を加えずに高速化する技術の3つで構成される。
同技術を用いることにより、モバイル通信でビル影や移動に伴い無線性能が劣化した環境でもWebブラウジングやファイルのダウンロードを高速化できるとしている。また、日米のデータセンター間におけるデータ転送の高速化や、品質の悪い通信環境における仮想デスクトップの操作性能の改善などが期待できるという。