Apple、A7チップ64bitのiPhone5S発表! 指紋認証センサーなどを搭載し9月20日発売
Apple、A7チップ64bitのiPhone5S発表! 指紋認証センサーなどを搭載し9月20日発売
米Appleは10日(現地時間)、カリフォルニア州クパチーノの本社でのプレス向けスペシャルイベントで、iPhoneの新型「iPhone5S」を発表した。アメリカでの価格は、2年契約で16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル、64GBモデルが399ドルとなっている。
新型の「iPhone5S」には、チップ、指紋認証機能、カメラ、ボディカラー、日本での発売キャリアなど、多くの新機能や話題となる情報が詰まっている。まず、新しいシステムチップのA7チップは64bitで、CPU/GPU性能はA6チップから2倍の高速化を果たしている。標準搭載アプリは全て64bit化されており、従来の32ビットアプリも引き続き使用できる。OSは9月18日にリリースされるiOS 7を搭載する。
ホームボタンには、指紋認証機能を搭載。薄さ170ミクロンで1インチあたり500ポイントの精度で指紋を読み取り、サファイアカットレンズで保護されている。指を置くだけでロックの解除ができ、iTunesやApp Storeでアプリや音楽を購入する際の認証にも使える。また、指紋のデータは暗号化して格納され、iCloudなどにアップロードされることはない。
新開発されたカメラは、5層レンズでf/2.2と明るく、センサーも15%拡大されている。機能面では、ホワイトバランスや露出などを自動調整し、撮影時は複数の写真を撮り、自動で最高の1枚をピックアップする。フラッシュは2つ備えるデュアルLEDフラッシュ。フラッシュ撮影時でも自然な色合いを実現するという。バーストモードでは、ボタン押し続けで毎秒10ショットの連続撮影が可能。一方、スローモーションは毎秒120フレームで720pが可能となっている。画素数はこれまでの8メガピクセルから変更されていない。
M7チップは、加速度センサーやジャイロスコープ、コンパスから測定されたモーションデータを収集する。これにより健康管理が可能で、本機能は開発が噂されている「iWatch」との連携が推測される。
バッテリー寿命は、3G使用時で10時間の連続通話が可能。ブラウジングはLTEで10時間。待受けは最大250時間と改善されている。ボディカラーは シルバーとゴールド、スペースグレーを用意。本体サイズは58.6(幅)×123.8(高さ)×7.6(奥行)mm、本体重量112gで、iPhone 5 と同サイズ同重量。
Appleでは、12月までに100か国、270キャリアで提供されるとしており、その中には、これまでiPhoneを発売しなかった日本のドコモ(docomo)も含まれている。オンライン予約は9月13日に開始され、発売は「iPhone5C」と同じ9月20日。アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、イギリスで発売され、日本では、ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクから提供される。