バッテリー爆発のサムスン「Galaxy Note7」、国土交通省が航空機内での使用制限を要請
国土交通省は9日、韓国のサムスン電子社製の新型スマートフォン「Galaxy Note7」(ギャラクシーノート7)について、航空機への持ち込みに関して複数の注意事項を旅客に対して周知するように日本の航空会社へ要請したことを明らかにした。
「ギャラクシーノート7」は、8月にアメリカや韓国などで発売された、5.7インチディスプレイ・防水防塵・虹彩認証・デュアルエッジスクリーン採用などのサムスンのハイエンドスマートフォン。
フラッグシップモデルとして投入された同機だが、バッテリーの不具合により、爆発や発火事故が多発。アメリカフロリダ州ではダッシュボードの上に置いておいたところ爆発しジープが1台全焼。また、サウスカロライナ州でも民家の火事の原因が「ギャラクシーノート7」ではないかと疑われている。
これらの事件以前からも多くの爆発・発火報告を受けていたサムスンは、2日にリコールを発表。発売済みの約250万台全ての交換を明らかにした。そしてアメリカの連邦航空局(FAA)は8日に同機の航空機内での使用に関して制限要請を勧告。日本もそれにならった形だ。
これを受けて日本航空(JAL)即座にホームページで『サムスン電子社製「ギャラクシーノート7」の取り扱いについて』という注意勧告を掲載。「機内では充電も含めご使用いただけません」「機内にお持ち込みいただけますが、手荷物として貨物室にはお預かりできません」と取り扱い内容を公開している。