赤字続きのTwitter、買収候補はGoogleやAppleか? 3億超のユーザーの行方は
米ニュースチャンネルCNBCなどは、Twitterが複数の企業と買収の初期交渉に入っていると報じた。同社の時価総額は約1兆6000億円以上であり、買収の総額は少なく見積もって約3兆円となり、実現となれば大型の買収となる。
3億超のMAU(月間アクティブユーザー)を抱えるTwitterは、売上高は上昇しているものの営業利益率はマイナス続きとなっており、赤字体質が慢性化している。ユーザーの増加も足踏み状態で、Instagramには差を付けられ、米SnapchatにもDAU(デイリーアクティブユーザー)で追いつかれているとの見方もある。
それでも日々ユーザーが投稿するデータの有用性は高く、インターネット界の巨人Googleは言わずもがな、顧客関係管理サービスを提供するSalesforceにとってもマーケティングなどに活用できるTwitter社の買収は魅力的。また、Salesforceはビジネス特化型SNS「LinkedIn」の買収を試みたこともあり(Microsoftが260億ドルで買収)、ソーシャルネットワークを欲しがっていることは公然の事実だ。
買収の候補はほかにも、IT企業のApple、Microsoft、Facebook、通信事業のComcast、Verizonなどがあがっている。
なお、このニュースを好意的に捉えた投資家たちにより、Twitter株は一時21%も上昇した。