財政破綻から10周年の夕張市がホームページリニューアルで“再出発”を強くアピール
北海道夕張市は31日、財政破綻から10年の今年に、再出発にかける想い・挑戦をアピールすべく、公式ホームページをリニューアルしている。
2006年に約350億円の赤字を抱え、2007年3月には財政再建団体に指定された夕張市。未だに返済を続ける中、サイト全体で再出発をアピールするデザインとなっている。
新設されたポータルサイトでは、再出発をアピールする動画「夕張市まちづくりコンセプト映像」を前面に押し出し、リンクボタンは「くらしの情報」など最小限にとどめ、シンプルなデザインにすることで動画の訴求力を高めている。また、利用者が多いコンテンツへのスムーズな移動も実現している。
行政サイトも再出発を印象づける力強い写真をトップに配置し、新たにスマートフォン版サイトおよび大規模災害用トップページを設けた。画面中央部分に情報メニューエリアがあり、エリア内のタブクリックで表示内容が変わり、画面内の情報量をコンパクトにしたことで、直感的な操作を可能にしている。
なお、市債残高の見込額を時計の形で示し話題になった「借金時計」も組み込まれ、借金残高約237億円を示し、2027年3月の完済まであと3652日を指している。