オリジナルプリントの布を注文できる「HappyFabric」で伊勢型紙の柄を活用したデザインが公開
株式会社OpenFactoryによるファブリック・プリントのサービス「HappyFabric」は、立命館大学アート・リサーチセンターとのコラボレーションによる「伊勢型紙」プロジェクトを開始。同センターが所有する伊勢型紙のデジタルアーカイブデータを活用し、古い伝統柄を新しい技術で蘇らせる取り組みを始めている。その実現のための第一歩として、20種類の伝統的な伊勢型紙の柄を複数色で展開したデザインが公開された。新春に実施された「カタガミラボ」という企画で選ばれた柄で、それらをプリントした布を購入して着物作りや小物作りなどに役立てられる。
「HappyFabric」は、クリエイターのデザインを選んで各種の布にプリントし、1mから気軽に購入できるファブリックマーケットだ。Webサイト上にデジタルアーカイブ機能を持たせ、古い伝統柄などを収集し、誰でも気軽に購入できる仕組みの構築も目指している。今回、Webサイトで公開された「伊勢型紙」の柄は、蝶 / 梅 / 牡丹 / 蝙蝠 / 鶴 / 千鳥 / 亀 / 市松 / 麻の葉 / 唐草の10カテゴリー。それぞれ大柄と小紋、大柄と中柄といったような2種ずつのバリエーションがあり、計20デザインとなっている。さらに、各デザインでは色違いのデータも用意。研究などに役立てられている通常の元データは白黒であったが、テキスタイルデザインのためのソフトウェア「4Dbox PLANS」を用い、鮮やかな着色が実現されている。