Flashを使用した「振動力発電」の実証実験がハチ公前で実施中
環境に配慮した次世代のクリーンエネルギーである「振動力発電」を用いた実証実験が、東京・渋谷のハチ公前広場で実施されている。株式会社音力発電と渋谷区により行われているもので、アドビ システムズ、グーグル、コクヨなどの国内企業も技術協力している。
振動力発電は、振動をエネルギーに変換し電力として利用するもの。今回の実験では、振動力発電の新しい技術である床材「発電床(はつでんゆか)」を使用して行われ、発電床の上を人が通行することで発生する振動エネルギーの発電量、発電量、耐久性などを検証する。

ハチ公前広場の路面に敷かれた発電床。発電床は標準スペックのもので、体重60kgの人が2回足踏みをした場合に毎秒0.1~0.3Wの発電量がある。ハチ公前広場を通行する人は一日約90万人にも達するという
ハチ公前広場には路面に1カ所、渋谷区憲章パネル前に設けられたブース2カ所の計3カ所に発電床が敷かれた。3カ所の発電床で発生した発電量の合計が電光掲示板にリアルタイムで表示され、このエネルギーはエコイルミネーションとしてLED照明の点灯に使用される。

2つのブースにはいずれも発電床が敷かれている。ブースの上で足踏みすると電力が発生し、その電力量が真上に設置されたディスプレイにリアルタイムで表示される仕組みに。このシステムにはAdobe Flashのテクノロジーが採用されている。パネルの上部には、総電力量を表示する電光掲示板も

発電床を通じた“献電”への協力を呼び掛けるパネル。小人のイラストが、今回の実験の目的や仕組みをわかりやすく解説している
このプロジェクトでは、パネルのデザインやディスプレイに映し出されるFlashコンテンツを、株式会社イメージソースの小泉望聖氏を中心とする複数のクリエイターが手掛けている。
クリエイティブディレクションを担当した小泉氏によると、子供からお年寄りまで多くの人が振動力発電を知って親しみを持てるよう配慮し、献電を呼び掛けるパネルや発電量をリアルタイム表示するFlashコンテンツを制作したという。
小泉氏は「振動力発電は、まだ一般的にはあまり知られていない新しいテクノロジー。けれども、環境に配慮した次世代のエネルギー源として大きな可能性をもっています。今回のプロジェクトを通じて、ひとりでも多くの方に振動力発電を知ってもらい、楽しみながら献電に協力してもらえたらうれしい」と語ってくれた。
実施期間は12月25日までとなっている。

前列左からデザイナーの齋藤岳郎氏、映像クリエイターの山崎大佑氏、後列左から小泉氏、Flashクリエイターの中谷氏。小泉氏のもとに、それぞれの分野で才能豊かなプロフェッショナルが結集して、今回のプロジェクトが実現した

パネル及びFlashコンテンツのイラストを担当したjunaida(ジュナイダ)氏の作品。年代を問わず多くの人が実験に親しみ、楽しみながら献電に協力してもらえるように、明るさと温かみのある世界観を持つ氏のイラストを選んだという