Adobe Stockのユーザー活用事例 (2)

「ビジュアルサーチ」で欲しい素材がピンポイントで見つかる!
仕事効率が高まるメリット満載のAdobe Stock

デザイン作業中に「こんな素材が欲しいな…」と思った時に、素材を気軽に入手して利用できるAdobe Stockはとても便利な存在です。特に画像をアップロードして検索するビジュアルサーチは、自分で描いたラフ画像でも思ったとおりの素材を見つけることができる。必要な素材をピンポイントで探せる検索精度の高さは、作業効率をかなり高めてくれそうです。

音楽・ファッション分野を中心に独自の世界観のグラフィックを展開しているGraphersRockの岩屋民穂さん。料理に必要な食材を揃えるように画像素材を入手して加工したり、クライアントへのプレゼン資料作成に役立てたりと、普段からAdobe Stockを活用しています。そこで今回は、新たにAdobe Stockに追加された「ビジュアルサーチ」検索を使ってTシャツを作ってもらい、必要な素材をピンポイントで探せる検索精度の高さを体験していただきました。そして、Adobe Creative Cloudとの連携や作業効率を高めるメリットなど、Adobe Stockの魅力についてお話を伺いました。

定期購入なら1点当たりの単価も下がるので、
価格を気にせず気軽に素材を利用できる点がオススメ

Q1

普段、どのようなクライアントワークが多いでしょうか?

CDジャケットやアーティスト写真、Tシャツやグッズ、テキスタイルなど、音楽・ファッション分野を中心にさまざまなグラフィック制作を手掛けています。

ご依頼いただく案件のほとんどが、最初からGraphersRockの作品テイストや世界観を希望されるケースなのですが、たとえ「自由に作って下さい」と言っていただいたとしても、全く自分の好きなように作るようなことはせず、プロジェクトに沿う形で提案をし、クライアントとしっかりコミュニケーションを取って作品の方向性を固めていくようにしています。

Photoshopなどで一からグラフィックを作っていく場合は修正が効く部分もまだあるのですが、特にCDジャケットやアーティスト写真などのように撮影が入る案件はやり直しが効かないので、事前に何パターンかの想定イメージやカンプを作ってクライアントとすり合わせを行うケースが多いですね。

Q2

普段からストックフォトをどのように利用されていますか?

実際の作品制作では作る絵のイメージがすでに出来上がっていて、そこにうまくハマるパーツが欲しい…といった時によくストックフォトを利用しています。ですので、素材をそのまま使うことはほとんどなく、イラスト的な素材やテクスチャなどを購入して、加工・合成したりして使うケースが多いです。料理に例えるなら、必要な肉や野菜を買うような感覚ですね。また加工が前提とはいっても、やはり画像に関わる権利については安心して使いたい…、というのもストックフォトを使う理由の一つです。

その他にも、イメージを事前にクライアントと共有するための資料づくりにストックフォトの素材を利用しています。また、デザイン案をクライアントにプレゼンする際にも、グッズのデザインをモデルとなるストック写真と合成して見せたりしています。こうした素材を自分で撮影して用意するのは時間と労力がかかるので、とても助かっています。

Q3

Adobe Stockの「ビジュアルサーチ」検索機能を試してみた感想は?

簡単に描いた線画のラフ画像で試してみたのですが、それでもずばりイメージ通りの素材を見つけることができました。このビジュアルサーチ機能は今回初めて試してみたのですが、検索精度の高さにとても驚いています。

これまで、キーワード検索では複数のキーワードを組み合わせて絞り込んでいったりしていたのですが、時には「どういう言葉で探せばいいんだろう?」と考えたり試したりする手間がかかっていました。ビジュアルサーチはそうした手間をかけることなく、画像ファイルからピンポイントで検索できるので、作業がさらにやりやすくなりそうです。アップロードした画像と似た素材を検索できるという点では、手持ちの写真や資料などから検索して、似た画像のバリエーションを探してみる…といった使い方もできるので、クライアントとのイメージ共有などにも活用できそうですね。

Q4

入手した素材をアプリから呼び出したり、案件ごとに分類したりできるCreative Cloudのライブラリ機能はいかがですか?

私の場合、案件ごとに素材を分ける機能は使っていないのですが、Adobe Stockで入手した素材でまだ仕事に使ったことがないものもたくさんあるので、作業中に「何か使えるものがないかな?」と素材全体を見渡すのにライブラリ機能を使っています。

「あ、こんな画像があったんだ」と、思いもしなかった発見があったりするパターンも大切だと考えているので、作業中に素材が必要になった時にアプリを切り替えることなく、ライブラリを呼び出してさっと閲覧できる点はとても便利だと思います。

Q5

Adobe Stockの良さを感じた部分は
どんなところですか?

Adobe Stockは年間契約のプランにすると素材1点あたりの価格がかなり手頃になるので、気軽に素材を購入して使うことができる点がとてもいいと思います。実際の制作では、とにかく加工して使ってみないと素材がうまくデザインにハマるかどうか分からないケースもあるのですが、もし素材の価格が高かったら、おそらく「この素材は本当に使えるだろうか…?」と躊躇してしまうでしょう。Adobe Stockなら、気になる素材があったら「とにかく試してみよう」と、あまり迷うことなく入手して作業に進めることができますし、うまくマッチしなかったとしてもまた次の機会に使えればいい、と割り切ることができる。時には、「今は使わないかも知れないけれど、良さそうだからキープしておこう…」と、とりあえず素材を入手しておくケースもあるくらいです。

Adobe Stockの素材はビジュアルサーチによってさらに探しやすくなりましたし、入手した素材はアプリ上ですぐに閲覧できる。過去に購入済みの素材が検索結果に含まれていると、そのことを分かりやすく表示してくれるのもいいですね。Adobe Stockはこれからも積極的に使っていきたいと思っています。

Adobe Stock
アドビシステムズ株式会社

Adobeが提供するストックフォトサービス。世界各地のクリエイターによる高品質な写真、イラスト、動画などのロイヤリティフリー素材を利用できる。素材の収録点数は7500万点以上で、随時新しい素材が追加され続けている。Adobe Creative Cloudのライブラリや各種アプリと密接に連携するほか、画像ファイルをアップロードして高精度な検索を行うビジュアルサーチなど、素材の検索機能も充実。

購入プラン
[サブスクリプション – 年間プラン] 画像10枚/月 月額3,480円 (初月無料)
[Creative Cloud個人版コンプリートプランとAdobe Stockのセット] 8,460円/月

(2017年5月24日時点)

GraphersRock
岩屋民穂(いわや・たみお)

GraphersRockの名義でサイバーパンク、テクノカルチャーをベースとした独自の世界観でグラフィックワークを展開。CDジャケット、アパレル、広告など幅広い分野でグラフィックデザイン・アートディレクションを行う。