Adobe Stockのユーザー活用事例 (1)

プレゼンだけでなく、コンセプトづくりのアイデアも。
ブランディングの現場を支える「Adobe Stock」の魅力

Adobe Stockは、一つの素材にさまざまなバリエーションやキーワードが関連付けられているので、アイデアや思考の幅を広げ、コンセプトをビジュアルに落とし込んでいく作業に役立ちそうです。また、素材の検索機能やCreative Cloudとの連携も充実していて、作業負担を減らせる点も嬉しいですね。

企業のブランディングからWeb制作までを一貫して手掛けているデザイン会社、ヴァージョン・ゼロドットナインさんは、クライアントの企業価値を高めるためのイメージづくりをもっとも重視して取り組んでいます。そこで今回は、同社でディレクターを務める白倉美希さんと、デザイナーの新沼宇内さん、海老原彩さんの3人にAdobe Stockを試してもらい、アイデアの具体化やAdobe Creative Cloudとの連携などを体感したうえで、インスピレーションの広がりや実際で感じられたメリットなど、Adobe Stockの魅力についてお話を聞きました。

Adobe Stockは、コンセプトをビジュアルに
落とし込む作業に一役買ってくれる存在

同社取締役でディレクターの白倉さん

Q1

普段のクライアントワークでは、どのようにお仕事を進めていらっしゃいますか?

白倉さんさまざまな業界・業種のクライアントからご依頼をいただき、主にコーポレートサイト、ブランドサイト、プロモーションサイトなどの制作に携わっています。最初のコンセプトづくりの段階からご相談いただくケースも多いのですが、私たちはお客様が目的としているところを前提に、さらにそれを越えるレベルを達成しなければならないと考えています。

そのため、まずクライアントへのヒアリング内容を自分たちで消化したうえでサイトのコンセプトを表す言葉を抽出し、そこからイメージビジュアルの提案へと展開していきます。この段階でクライアントと方向性をしっかり確認してからデザインラフの細部まで落とし込んでいくのですが、例えば「ここはこんな感じのビジュアル表現になります」といったイメージをクライアントに伝えるために、これまでもストックフォトの素材を利用したことがありました。

デザイナーの海老原彩さん(中央)

Q2

Adobe Stockの検索機能を試してみた感想は?

海老原さん検索結果を色や形状などで絞り込んでいく機能が直感的で使いやすくいいですね。

気になる画像の詳細情報をチェックすると、さまざまな関連画像やキーワードが出てくるのですが、そこで少しテイストの違った素材を見つけたりできますし、自分の考えたキーワード以外にも新たなキーワードに出会ったりするチャンスがあり、アイデアや表現の幅を広げるのにも役立ちそうです。

また、画像ファイルをアップロードして検索するビジュアルサーチ機能は、かなり忠実に画像を認識して検索してくれます。キーワード検索では欲しい素材がなかなか見つからない時に、自分の持っている画像からでも探していけるのは、とてもいいなと思いました。

Q3

Adobe Stockの素材のクオリティはいかがですか?

新沼さんストックフォト全体に言えると思うのですが、ひと昔前のストックフォトに比べると素材の種類がずっと豊富になりましたし、自然な感じの使いやすい写真も増えてきたという印象です。

Adobe Stockは使いたい素材を素早く見つけることができて、今後ますます品揃えが充実して便利になっていくことを期待しています。

シニアデザイナーの新沼さん

Q4

実際のデザイン作業のなかで便利だと感じたところは?

新沼さんストックフォトの素材を探してきて実際にデザインに当てはめてみると、「ちょっとトリミングが違うな…」と感じることが時々あるのですが、Adobe Stockではそんな場合でも画像レイアウトや補正内容を維持したまま素材を置き換えることができる。

この点がとても便利で、満足のいく素材が見つかるまで、気軽にどんどん素材を差し替えて試していけそうです。

また素材を正式に使うと決まった時も、データをダウンロードして配置や加工をやり直す…といった作業が不要で、画像の解像度やサイズ、加工内容などに一切手を加えることなくライセンスが取得できる。Creative Cloudと組み合わせて使うストックフォトとしては最適だと思いますし、この便利さは他のデザイナーにも薦めたくなりますね。

キーワード検索で理想に
近いイメージを探している様子

Q5

アイデア段階でもAdobe Stockは
活用できそうでしょうか?

白倉さん今まではストックフォトをプレゼンのラフや資料に使用することはありましたが、Adobe Stockを使ったことはほとんどありませんでした。今回、Adobe Stockで「やさしさ」といった抽象的なキーワードを使って検索して、さまざまな画像を見ていくという体験ができました。

Adobe Stockは検索結果を絞り込む機能が多様ですし、画像に関連付けられたキーワードがとても豊富なので、話し合いのなかで出てきたキーワードをその場で試して、理想に近いイメージを探してみる……といった使い方でアイデアや思考の幅を広げていくことができそうです。

Q6

Adobe StockとCreative Cloudを組み合わせて使うことで、仕事のスタイルは変わりそうですか?

白倉さんCreative Cloudとの連携で、デザイン作業のスピードや効率はかなり高まりそうだと感じています。今までは、ストックフォトの候補素材を見つけたらいちいちメールでURLを送ったりして確認していたのですが、Adobe StockならCreative Cloudのライブラリでさっと共有して、社内での確認ができます。Photoshopなどのアプリとの連動も優秀で、例えば実際のデザイン作業に進んだ段階でクライアントから何度も画像の差し替えを求められても、瞬時に差し替えて書き出すだけで対応できます。

また、以前にはたくさんのイメージ写真を盛り込んだコンセプトブックを作る機会があり、素材を揃えるのに大変な苦労を経験したのですが、そうした大量の素材が必要なケースには、Adobe StockとCreative Cloudの組み合わせで作業負担をかなり軽減できるようになるはずです。

Adobe Stock
アドビシステムズ株式会社

Adobeが提供するストックフォトサービス。世界各地のクリエイターによる高品質な写真、イラスト、動画などのロイヤリティフリー素材を利用できる。素材の収録点数は7500万点以上で、随時新しい素材が追加され続けている。Adobe Creative Cloudのライブラリや各種アプリと密接に連携するほか、画像ファイルをアップロードして高精度な検索を行うビジュアルサーチなど、素材の検索機能も充実。

購入プラン
[サブスクリプション – 年間プラン] 画像10枚/月 月額3,480円 (初月無料)
[Creative Cloud個人版コンプリートプランとAdobe Stockのセット] 8,460円/月

(2017年5月24日時点)

ヴァージョン・ゼロドットナイン

2007年に当時のDRAWING AND MANUALから独立。Web制作を中心に、ロゴ開発や印刷物のデザイン、ブランドやサービスなどのコンセプト立案など幅広く活動。社名の由来でもある「完成という概念に捕われず、とことん考え、手を動かし、楽しみながら」日々制作と向き合っている。