デザイナーなら必ず押さえておきたい“色の知識”色彩検定®で一歩先を行くデザイナーになろう!

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デザイナーなら必ず押さえておきたい“色の知識”色彩検定®で一歩先を行くデザイナーになろう!

カラーデザイナー・安岡義彦さんインタビュー

─── デザイナーとして経験豊かな安岡さんですが、色彩検定を取得されたのはいつごろのことでしょうか。

美術大学を卒業してかれこれ20数年経ちますが、じつは色彩検定を受験したのは、ほんの数年前のことです。色彩に関する知識は長年の現場での経験をベースにしたものが中心で、専門特化した部分と曖昧な部分が共存しており、自分自身では少しアンバランスではないかと感じていました。そこで、キャリアの集大成として体系化した知識を自分のものにしたいと思いたち、受験することにしました。

─── あらためて色彩の勉強をするにあたって、プロとしてすでにご存じの内容も多かったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

おおよそ半分の内容は、美術大学の授業とデザインの現場での実践経験および勉強で、すでに習得していたことだったように感じます。しかし、色彩検定の試験項目のうち「光と色」のような光学的な解説や、「色の表示」のような色の測定に関する工学的な解説は、美術大学ではあまり教わりませんでした。また、感性の創造を伸ばすことに主眼を置く美術大学では、「色彩調和」も理論よりは作品制作の実践を通して学ぶことが中心でした。そういった意味で色彩検定の勉強は、実践経験を積んだのち色の専門知識を体系的に幅広く身に付けるうえで、たいへん役にたちましたね。

─── これから色彩検定に挑戦する方々へ、勉強のコツなどを教えてください。

まず公式テキストを読んで、過去問題集などを繰り返し行って覚えていけば、ある程度の成果が出せると思います。さらに、そのほかの参考図書にも目を通すことをオススメしますね。と言いますのも、問題集を解くだけでは知識として広がりにくく、それを補ううえでも、さまざまな視点から書かれた参考図書を読むことで、自分なりに体系的な知識を獲得できるのではないかと思います。また、デザイナーとしてのスキルアップのためにも、テキストや問題集で登場した配色を自分の仕事などで実際に試してみるのもいいですね。さらに、街に出てファッション関係のショーウインドウや、インテリアのショールームなどで気になった配色があれば、許可を取ったうえで写真などにおさめ、家に帰ってどのような色彩計画に基づいたものなのかを分析してみるのもよいでしょう。机上の知識だけではなく、つねに実践で身につける努力が大事ではないかと思います。

安岡義彦さん

●安岡義彦

CMFデザイナー
色彩検定1級、2級取得
色彩検定協会認定色彩講師
日本色彩学会正会員

武蔵野美術大学卒業後、大手織物メーカーで自動車内装用テキスタイルデザインにたずさわる。テキスタイルを中心にしながら自動車内装全体のインテリアカラーデザインを手がけることをキャリアのスタートとして、現在は自動車、家電など各種CMFデザイン(カラー、マテリアル、フィニッシュ)を手がけている。

色彩検定に挑戦してみよう!

色彩検定とは、色に関する知識や技能を体系的に学べる文部科学省後援の技能検定試験だ。20年以上の歴史があり、志願者数も累計で135万人を超える実績がある。じつは、色に関する学習は通常の学校教育で深く触れられることがないため、年齢や学歴に関係なく誰もが一から気軽に取り組めるというのもひとつの特徴といえるだろう。志願者の内訳としては、高校、短大、大学、専門学校の学生が非常に多く、さらに近年では、インテリア、ファッション、プロダクト、グラフィックなどのデザイナーから販売や企画などの職にたずさわる人たちまで、幅広い世代に浸透しつつある。学習範囲と難易度によって3級から1級までの3段階が設置されており、どの段階から受験してもかまわない。3級と2級は年に2回、1級は年に一度行われる。1級と2級、3級と2級は同じ日にまとめて受験することも可能だ。あらゆるものに存在する「色」のことを深く知ることで、仕事はもちろん日常生活に生かせることは多いはず。色を学ぶひとつのきっかけとして、活用してみてはどうだろう。

■受験者データ(2014年度 受験状況)

1級 2級 3級 合計
志願者(人) 1,978 12,472 27,457 41,907
合格者(人) 591 7,229 19,218 27,038
合格率(%) 33.3 63.45 75.65 ※合格率は 
 対実受験者
正解は③

バナー問題の解説

色の心理効果により、軽重感は色の明度に強く左右されるので、上部よりも下部の明度が低く、下部が重く感じられる③の配色には安定感が感じられる。

2015年度 色彩検定

■2015年度 色彩検定

3級 2級 1級
受験資格 何級からでも受験可能
試験方法 マークシート方式 マークシート方式
(一部記述式)
【1次】マークシート方式(一部記述式)
【2次】記述式(一部実技)
試験時間 70分 80分 【1次】90分 【2次】90分
検定料 7,000円 10,000円 15,000円(1次免除者も同じ)
受験地 北海道から沖縄まで各地域の公開会場
(1級2次試験のみ札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の6エリア)
試験日 【夏期】6月28日(日) 【冬期】11月8日(日) 【1次】11月8日(日) 【2次】12月13日(日)
※1級は冬期のみの実施
申込期間 【夏期】3月30日(月)~5月21日(木)
※インターネット申し込みは5月28日(木)まで受付
【冬期】8月10日(月)~10月1日(木)
※インターネット申し込みは10月8日(木)まで受付
8月10日(月)~10月1日(木)
※インターネット申込みは10月8日(木)まで受付
申込方法 インターネット・書店・郵送