実践に役立つ“色の知識”を学ぶには?色彩検定®でデザインスキルを磨こう!

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デザイナーなら必ず押さえておきたい“色の知識”色彩検定®で一歩先を行くデザイナーになろう!

デザイナー森脇香織さんインタビュー

─── 最初に色彩検定を受けることを決意したきっかけを教えてください。

私はデザイナーになるために学校へ通って技術を習得したのですが、IllustratorやInDesignなどのアプリケーションがある程度使えるようになって実際にデザインの仕事をしていくなかで、色をどうしていいのか、やればやるほど、わからなくなってしまうことがあったんですね。そこで、デザインにおける配色技法をとにかく向上させたいという思いで、色彩検定を受けることにしたんです。

─── 色彩検定の勉強は、どんなふうにされたのですか?

最初に受けたのは2級ですが、そのときは、とりあえず数カ月前から週に一度の試験対策講座を受けながら勉強しました。その後、4年経ってから1級の取得に挑戦し、同じ年に協会主催の認定講師の講座を受け、講師ライセンスも取得しました。

─── 1級取得まで思い立ったのには、なにかきっかけがあったんでしょうか。

2級を取得したことで、学生さんからの色に関する質問にも、自信を持って答えられるようになりましたし、実際に自分が講師となって色彩の授業を担当することもありました。それで満足といえば満足だったのですが、さらに上を目指したくなって…それで、どうせなら1級を取得しようと思い立って、また勉強をはじめたんです。今度は少人数クラスで学べるスクールに、試験の数カ月前から通いました。

─── 1級は合格率も33.3%(2014年度受験状況)と狭き門ですが、みごと一度で合格されて、現在は認定講師のライセンスも取得されました。これから色彩検定に挑戦する方々へ、勉強のコツなどありましたら、ぜひ教えてください。

色の勉強って、とにかく勉強する範囲がとても広いんですね。私自身は、色の歴史などは好きな内容で取っ付きやすかったのですが、目の仕組みなど理系的な内容のところは少々苦手でした。でも、とにかく色に関する幅広い内容を網羅していますから、まずは勉強と思わず、自分で興味がもてる範囲から入っていくのが良いのではないかと思います。インテリアだったりファッションだったり…色彩検定と直接関係ありませんが、パーソナルカラー診断などで、自分に似合う色を知るのも楽しいかもしれませんね。試験対策としては、とにかく公式テキストを何度も暗記するくらい集中的に読み込んでいくことが、結局、近道ではないかと思います。少しでも多くの人が「自分はセンスがない」とあきらめず、色について知識を得ることで自信をもつことができたらいいなと思います。

安岡義彦さん

●森脇香織さん

PCやゲーム雑誌の編集者として5年ほど勤務するなかでデザインの重要性に目覚め、デジタルハリウッド東京本校に入学、DTPアートディレクター専攻総合Proコースを修了。デザイン事務所勤務などを経て、フリーランスとして独立。現在は、雑誌や単行本の表紙デザインやWebディレクション、イラスト制作を手がける傍ら、デジタルハリウッドなどで講師として後進の育成に務めている。
https://school.dhw.co.jp/course/web/teacher/teacher03.html
https://cyta.jp/illustrator/s/kaoridesign/

デジタルハリウッドで講師として登壇した映像授業の一幕
©Digital Hollywood Co., Ltd.

配色知識を生かし、雑誌表紙のデザインを担当
©芳文社

色彩検定に挑戦してみよう!

色に関する知識や技能を体系的に学びたいなら、文部科学省後援の技能検定試験「色彩検定」がオススメだ。誰もが「理論に裏付けられた色彩の実践的活用能力」を身につけることができる資格として、すでに20年を超える歴史を誇る。志願者の内訳としては、高校、短大、大学、専門学校の学生を中心に、小学生からお年寄りまでと年齢も幅広く、さらに近年では、インテリア、ファッション、プロダクト、グラフィックなどのデザイナーから販売や企画などの一般的な職種の人たちまで、社会人層にも幅広く受け入れられている。これは、色に関することがどんな仕事にもつながることが多いからだと考えられる。「色彩検定」は、学習範囲と難易度によって3級から1級までの3段階が設置されており、どの段階からも受験は可能。3級と2級は年に2回、1級は年に一度、試験が行われる。1級と2級、3級と2級は同じ日にまとめて受験することもできる。色を学ぶひとつのきっかけとして、ぜひ活用してみてほしい。

■受験者データ(2014年度 受験状況)

1級 2級 3級 合計
志願者(人) 1,978 12,472 27,457 41,907
合格者(人) 591 7,229 19,218 27,038
合格率(%) 33.3 63.45 75.65 ※合格率は 
 対実受験者

バナー問題の解説

正解は④

日本では古来から色を伝えるときは桜色や鶯色などのように身の周りにある植物や動物などで表現することが多い。若竹色は竹の幹の緑を表す色名のなかで若い竹の色を表現している。竹の成長に伴い、青竹色、老竹色などがある。ちなみに①はビリジアン、②はオリーブグリーン、③は空色である。

2015年度 色彩検定

■2015年度 冬季 色彩検定

3級 2級 1級
受験資格 何級からでも受験可能
試験方法 マークシート方式 マークシート方式
(一部記述式)
【1次】マークシート方式(一部記述式)
【2次】記述式(一部実技)
試験時間 70分 80分 【1次】90分 【2次】90分
検定料 7,000円 10,000円 15,000円(1次免除者も同じ)
受験地 北海道から沖縄まで各地域の公開会場
(1級2次試験のみ札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の6エリア)
試験日 11月8日(日) 【1次】11月8日(日) 【2次】12月13日(日)
申込期間 8月10日(月)~10月1日(木)
※インターネット申込みは10月8日(木)まで受付
申込方法 インターネット・書店・郵送