

MdN Interactiveをごらんの読者に、クリス・スティール=パーキンス氏サイン入りの『TOKYO LOVE HELLO』および「マグナムが撮った東京」作品集各2冊をそれぞれ1名様にプレゼントいたします。ご希望の方は、住所、氏名、本コンテンツの感想をメールでお寄せください。応募多数の場合は抽選といたします。なお当選の結果は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
宛先●ask-mdn-interactive@MdN.co.jp
件名●マグナムプレゼント係
応募〆切●2007年5月6日(日)当日日付有効
マグナム・フォトの写真家、クリス・スティール=パーキンス氏が来日。クリス氏は「マグナムが撮った東京」では、2000年代ゾーンの最後を飾る組み写真を披露。2007年3月22日~25日の4日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された写真・映像関連のイベント「PHOTO IMAGING EXPO 2007」では、日本HPのブースゲストとして、近著『TOKYO LOVE HELLO』や「マグナムが撮った東京」展の作品の紹介、Z3100の評価などを行った。日本にも造詣の深いクリス氏に「マグナムが撮った東京」展の感想や作品への思い、デジタルフォトグラフィの可能性などについて話をうかがった。
──まず「マグナムが撮った東京」の2000年代ゾーンの一番最後にクリスさんの組み写真が展示されており、振り返るとさながらメインアクトのような印象もしました。
クリス●グレイト! ありがとう(笑)。
──あの組み写真は1997年から2006年にかけて撮影されたものということですよね?
クリス●そうです。展示した写真は近著の写真集『TOKYO LOVE HELLO』に載せた写真をすべて使ったものなんです。いったん本になったものを壁に1枚のものとしてどう掲示するかというのが今回の課題でした。通常、写真展というと、こういう作品集のなかからいいものをいくつか選んで、大きく伸ばして壁に掲示するというのが一般的な方法ですが、今回はそうしたくなかった。この本に載っている写真すべてをひとつのビジュアルにして表現したいと思ったんです。ほかの作品集だったらこうはしなかったと思うんですが、この本はこうするのが正しいような気がしたんですよね。
──拝見して、写真に愛があるというか、ハートウォーミングな写真だなと思いました。シリアスな気持ちにはならない作品ですね。
クリス●Wow! うれしいです!(笑) 東京が好きなので自然とそうなるのかもしれませんね。東京には、素晴らしいところもあれば、なんか変だなと思う場所もあるんですが、完璧なところなんてどこだってありませんから、私は東京にきてそういうものをさまざまに楽しみながら、街中を歩き回って写真を撮っています。英国と行ったり来たりですが、東京には年に3回ほど滞在をしているんですよ。結婚(夫人は日本人)してからなので、そんな生活を続けてもう7年ぐらいになりますね。
──最近気に入っている東京の撮影スポットはありますか?
クリス●私は「人」に興味がありますので、さまざまな人の表情が見られる場所、たとえば新宿、渋谷、原宿などをよく撮影しています。とくに新宿などは、日中はビジネスの色が濃く、夜になれば娯楽的な雰囲気が強くなる。あらゆるお店があったり、いろいろな表情が見られて面白い街ですね。
──クリスさんの写真を通して、日本人自身が気がつかなかったものを見せてもらったような気もします。
クリス●もしもずっと東京に住んでいたら気がつかないようなことに、短い滞在中であることでかえって気がつくのかもしれませんね。自分にとって風変わりだなと感じる場所が好きなので、普通に仕事や生活をしていたら行かないようなところでも、写真家として積極的に訪れて撮影するようにしています。たとえば、この「PHOTO IMAGING EXPO 2007」のようなビジネス展示会へ行くのも好きですし、真冬に氷水を全身に浴びるような奇妙で威勢のいい下町のお祭りに行くのも好きですね。
──話は変わりますが、作品は大半をデジタルで撮られているのですか?
クリス●デジタルできちんと撮影を始めたのはここ2年ほどでしょうか。『TOKYO LOVE HELLO』もデジタルファイルなんですが、たとえば従来のプリント方法であったら、ネガの段階で、結果がどうなるかだいたい予想できてしまってあまり満足できなかったと思います。でも、今回デジタルを使うことで、たとえばある部分を強調してみたり、ある部分をぼかしてみたり、より自分の表現したいことが実現できるんですよね。そういうところがデジタルの魅力だと思います。
──インクジェットプリントも撮影と同時期に?
クリス●いいえ。インクジェットについては、フィルムの写真をデジタルで出力するワークフローはもっと前からありましたから、ここ15年ほど利用していますね。当初は、試し焼き用などに使っていましたが、どんどん技術が進化してきましたので、今では写真展用の作品もインクジェットで出力しています。HP Designjet Z3100 Photoはとてもいいプリンタですね。いいと思っていなければ使っていませんので、それがなによりの証拠です。デジタルカメラもキヤノンのEOS 20Dから使い始めたのですが、それは初めて使えるレベルに到達したなと思ったからなんです。プリンタも同じことですね。画質が従来のプリント技術と同じぐらいよいか、それ以上によくなったと判断できなければ使うことはできません。
──では最後に、いま気になっているテーマ、今後撮影してみたいテーマがあれば教えてください。
クリス●日本でいえば、これまでに「富士山」と「東京」をテーマに写真集を2冊出しましたが、今後3冊目を出すならば、もっと広く日本をテーマにした写真集を出してみたいですね。それとその前に、まだ行ったことのない北海道で撮影をしてみたいと思っています。
──ありがとうございました。
クリス・スティール=パーキンス氏は、1947年生まれの英国人。96~98年までマグナム・フォト会長を歴任する。気さくで、仕事熱心な人柄が伺えた。取材は2007年3月23日、東京ビッグサイトにて

会場の壁面に掲げられようとしている作品

ライティング作業も急ピッチで進められた
「マグナムが撮った東京」展開催直前の2月下旬から3月初頭にかけて、帆風の出力などによって用意された作品(ただし、すべてがデジタル出力ではなく、従来の方式による写真プリントの作品などもある)などが、株式会社フレームマンによって、パネルへ額装された。
額装の完了した作品は、写真展会場である東京都写真美術館に運ばれ、綿密な展示プランに基づいて、ひとつひとつを丁寧に展示。左の写真は3月7日に行われた会場設営の様子を撮影したもの。各ゾーンに作品が次々と掲示されるそばから、ライティングの調整も行われ、いよいよ本番間近という雰囲気が会場全体から漂ってきた。
開会の挨拶を述べる東京都写真美術館長の福原義春氏
マグナム・フォト会長のスチュワート・フランクリン氏
唯一の日本人会員である久保田博二氏は、マグナム・フォト東京支社の代表も務める
モノクロ作品の評価が高いブルース・ギルデン氏は6年ぶりの来日

3月9日に行われたメディア関係者向けのプレスツアーの様子

プレスツアーに続いて催されたオープニングパーティもたいへんな盛況ぶり
「マグナムが撮った東京」展の一般オープン前日の3月9日には、展覧会会場の東京都写真美術館においてメディアレセプションが開催。会場には、さまざまな媒体の報道関係者が集まり、マグナムや同展に対する注目度の高さが窺えた。レセプションでは、まず美術館館長の福原義春氏が壇上で挨拶。続いて、マグナム・フォトの会長である写真家のスチュワート・フランクリン氏が「過去60年の間にマグナムも東京も大きく成長してきた。メンバーの数も増え、今回の写真展ではいろいろなスタイルの作品を見ていただけると思う」と、同展に対する思いを語った。
その後、日本人唯一のマグナム・フォト会員、久保田博二氏から「還暦だけでなく米寿や白寿も祝っていただけるようなマグナムにしていきたい」と今後の抱負が述べられるとともに、その後、日本との関わりも深いマグナム写真家ブルース・ギルデン氏が登壇。「6年ぶりに日本に来ることができ、本当にうれしい。今回出品した作品は自分の集大成でもある」と、同展と日本に対する思いが語られた。
「マグナムが撮った東京」展は、ゴールデンウィークの最終日である5月6日(日)まで開催中。ぜひ会場に足を運び、マグナムと東京の半世紀にわたる足取りをご自身でお確かめください。

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2007/4/6 FRI 00:00


