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「現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド」の著者「WP-D」メンバーによる特別座談会

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2013年10月より好評発売中の書籍「現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド」。このたび本書連動イベントの開催告知もかねて、執筆メンバーによる座談会を開催いたしました。WordPressのプロフェッショナルとして第一線で活躍されているみなさんに、本書の特長や位置づけ、
執筆の狙いや裏話、現場の最前線のお話などを伺っています。最後にイベントの概要もお伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

執筆者による座談会

「現場でかならず使われているWordPressデザインのメソッド」

1本書の特長

※1 WP-D
WP-Dは、現役で活動中のWordPress関連のディレクター・デザイナー・アフィリエイター・プログラマーたちが共同執筆しているブログサイトです。執筆陣は30名を越え、まだまだ発展中!http://wp-d.org/

wp-dcafe1
wp-dcafe2

本書のサンプルテーマ「wp-dcafe」

―― ボリュームたっぷりの書籍で、執筆にはご苦労されたと思います。SNSなどでの評判を見ても、たいへん好評をいただいているようですね。

星野邦敏星野:いやー、評判が良いようで嬉しいですね!みんなの役に立っているということなんでしょうかね?

大串肇大串:この本はWP-D※1の執筆陣による共著で、おのおののメンバーが現役でWordPressによるサイト構築を行うプロとして活躍しています。その強みを活かして、実際の現場で本当に必要になるテクニックを厳選して集めました。
実際の経験に基いて「もう少しこうしたい」「このカスタマイズができればお客さんにとって便利になるのに」といった要望の多い項目をカバーしているので、仕事ですぐに役立てられる点が最大の特長だと思いますね。

土肥牧人土肥:そうですね。
カスタムフィールドショートコード、はたまたパララックス効果などWordPressはもちろん、Web制作のテクニックがたっぷり詰まっていますよね!
わたしも現場で使っているノウハウをふんだんに詰め込みました。

石川栄和石川:この本は、一歩先のテクニックを身につけたいという方に最適だと思います。たとえばカスタム投稿タイプやカスタムフィールドの使い方を覚えると、商品紹介やイベント紹介といったコンテンツを作るアイデアの幅が飛躍的に広がりますよね。
あと、最初から読み進めなくても、取り入れたいところから学べるので、時間がない人でも大丈夫!

吉澤富美吉澤:そうそう、全部を読まなくとも「やりたいことに関する項目」だけを読むことができるので、そばに置いておけば即戦力になってくれると思います。でもたくさんのハウツーが詰まっているので、通して読めば実装・発想の引き出しが増えますよね!

星野邦敏星野:WordPressのテーマ制作からカスタマイズ、さらにはWeb制作全般についても、最新情報や実践的な実装方法がわかります。目的別に項目分けされているから、「これどうするんだっけ?」とすぐに調べたいときにも重宝します。WordPressでテーマから手がけたい人、Web制作をしている人にはぜひ読んでもらいたいですね。

2効率的なWordPressサイト構築・運用のヒントとなるように

_s

※2 _s
underscores(アンダースコアエス)

foundation

Foundation

――「wp-dcafe」という専用のテーマをベースにWordPressでのサイト構築・カスタマイズの手法を目的別に解説していく形をとっていますが、この本のコンセプトは何度も話し合って決定されたそうですね。紙面で書ききれなかった狙いなどがありましたら、お伺いできますか?

鳥山優子鳥山:それぞれの立場でアイデアやテクニックを出しあいながら完成した一冊です。カフェのサイトをベースとしながらビジュアルはもちろん、WordPressならではの運用面に着目したCSSフレームワークやスターターテーマの使い方は、ぜひ参考にしていただきたいポイントですね。

―― スターターテーマやCSSフレームワークという言葉を最近良く聞くんですが、どんなものなのかちょっとわかりにくいですよね。

大串肇大串:確かにわかりにくいですよね。
スターターテーマというのは「Starter」、つまりスタート地点となるテーマという意味です。一般的に配布されている完成品のテーマと違って、カスタマイズされることを前提としてつくられたものです。「必要最低限の機能は揃っているけれど、余分なものはない」というとてもシンプルなつくりになっているんですよ。
なかでも本書で採用した_s※2はWordPress開発メンバーが多く在籍するAutomattic社のテーマチームが自分たちがテーマを作るために開発したものなので、最も標準的なスターターテーマといえるかもしれませんね。

―― CSSフレームワークというのは?

大串肇大串:サイト制作の中でよく使われるレイアウトやボタン、フォームのデザインなどをサイト制作の骨組みとして使えるようにまとめたものです。有名なものにTwitter Bootstrapや960 Grid System、この本で採用しているFoundationなどがあります。

―― スターターテーマやCSSフレームワーク導入したのは、やはり最近の制作の流れや、レスポンシブWebデザインなどを意識したからでしょうか?

大串肇大串:はい。本書用のテーマを制作するにあたり、もっとも標準的かつ効率的に制作できる方法を検討しました。ゼロからテーマを制作すると、制作者の癖のようなものがテーマに反映されてしまう可能性が高いんです。そのような影響を排除できるスターターテーマとして_sを採用しました。

後藤賢司後藤:コピペカスタマイズから少しずつでも抜け出すためにも、しっかり作られた「_s」のようなスターターテーマをベースに学んでいくのはとても意義があることだと思います。

大串肇大串:Foundationは、レスポンシブWebデザインに手軽に対応できるCSSフレームワークとして採用しています。SassとCompassが利用できる点が魅力ですね。テーマはこのような作り方をしていますが、本書に掲載しているテクニック自体はなるべく汎用性の高いものにして、現在みなさんが利用されているテーマにも応用できるように配慮しています。

後藤賢司後藤:Foundationのように、ルールが明確でしっかりと設計されたフレームワークをベースとすることで、より迅速な制作が可能になります。Sassなどの新しい技術を使ったWeb制作にも触れていただきたいという隠れた意図もあるんですよ。

―― なるほど、まさに“いまのWeb制作”におけるWordPressテーマの作り方が反映されているわけですね。

3こんな方にお勧めです

―― 本書はWordPressのテクニック集という位置づけですが、どのような方が読むと役立つとお考えですか?

松田千尋松田:WordPressでの機能の実装だけでなく、CSSで素敵にスタイリングするところにも踏み込んでいて、いわば「WordPressを使ったWeb制作を学ぶ」ことに特化した本です。それらの解説ひとつひとつが丁寧にまとめられているので、初心者から現場で活躍中のWebデザイナーまで、WordPressでのサイト作りにちょっと差を付けたい方にはぜひオススメしたいですね。

北村崇北村:そうですね。
初心者にも中上級者にも参考になることが詰まっていると思います。WordPressの本なのに、jQueryやパララックスといったWordPress以外の技術も書いてありますが、それは無駄なわけではなく(笑)、実際に使うことの多いもの。WordPressと組み合わせることでより強力なコンテンツを作成するためのTipsだと考えたからです。小技をつまめる本として役に立つと思うので、ぜひ読み込んでほしいですね。

相原知栄子相原:WordPressでサイトを制作しながら、「なにかもうひと工夫を…」と思っている方にぜひ手にとっていただきたいです。
「あの機能はどうやって?」と思ったときに辞書のように使ったり、パラパラとめくりながら「こんなこともできるんだ」とアイデアを膨らませてもらえたらうれしいなと思います。

服部久純服部:「あれってどうやるんだっけ?」と思わずググりたくなるテクニックが詰まった本です。しかも、現役の第一線にいるWebクリエイターたちが実践しているテクニックという折り紙つき。ぼく自身が「Macの脇の本棚に置いておきたい」と思える本ですね。
HTMLやCSSといったWeb制作の初歩を身につけた方にとって、幅を広げるための一冊として最適です。上級者のあなたにとっても、初心者のあの人が翼を広げられるようにプレゼントするには最適な一冊だと思います(笑)。

大曲仁大曲:私自身も、ほかの方の原稿を確認しながら「こんなことができるのか」、「こうすればできるのか」と参考になる部分がたくさんありました。実用的なテクニックの辞書として使える書籍ですね。『WordPressの教科書』のような入門書で基礎を学んだ方には、ぜひ次の一冊として手に取っていただければと思います。

『WordPress初心者のための現場で役立つテクニックが身につくセミナー』開催!

―― さて、書籍を発売してから多くのご意見をいただいておりますので、ここで一部を紹介させていただきます。

  • わからなくなってしまって、聞く人がいなくて挫折しました。
  • デザインのテクニックが勉強になりましたが、もっと勉強したいです。
  • わたしがつくったサイトを、ぜひ見てもらってプロの方々にフィードバックしてもらいたい。

―― とくにWordPressの場合、「WordPressだけを学べばよい」というものでもなく、HTML、CSS、JavaScript、PHPとさまざまな技術が絡んできますから、周囲に相談できる方がいないと心細いかもしれませんね。
さらにこの本でも取り上げられている新しい技術やトレンドについては、導入したくても、なにをどう勉強すればいいのかわからない方も多いかもしれません。

大串肇大串:確かにそうですね。WP-Dのメンバーでもよくそのような話題で議論が盛り上がったりするんですよ。
ということで、本書に連動してWordPressでのサイト制作やWeb制作のトレンドなどをお話したり、質問できたりするセミナーを1回、開催しましょう。この機会にわからないことをどんどんお聞きいただければ。

―― 読者のみなさまも喜ばれると思います。ご応募が多い場合は先着順となりますが、20名様限定の無料セミナーを下記の要領にて開催いたします。

イベントは終了いたしました。イベントの模様は下記の動画でご覧になれます。

『WordPress初心者のための現場で役立つテクニックが身につくセミナー』

第1部:セッション「コンテンツ投稿を効率化するカスタムフィールドのテクニック」(土肥 牧人)

第2部:執筆陣によるパネルディスカッション「WordPressサイトにいま求められるもの~おさえておくべきトレンドと技術」(大曲 仁、大串 肇、後藤 賢司、北村 崇)

※撮影の不手際で後藤 賢司さんが画面に収まっておりません。お詫び申し上げます

なお、セッションの資料や紹介されている情報は下記のページにてご覧いただけます。「WordPress初心者のための現場で役立つテクニックが身につくセミナー」が開催されました。
(株式会社プライム・ストラテジー様)