
実践・アクセスログ解析
アクセスログ解析の正しい知識を理解して、サイトパフォーマンスを高めよう
前回の「SEO」に続き、今回は「アクセスログ解析」をテーマとして開催された2005年2回目のコンファレンス。(有)いなかどっとコムの石井研二氏をゲストとして迎え、同氏の豊富な経験から生まれた正しい知識と実践テクニックが解説されていく。書籍やWebなどの情報だけではわからない、新たな視点からのアクセスログ解析を知ることができる貴重な講演となった。
訪問者の入り口を把握し
効果的なナビゲーションを行う
今回のコンファレンスは、「Webサイト運営に欠かせないアクセスログの正しい知識と実践テクニック」というテーマで、「アクセスログ解析の正しい知識について」、「アクセスログの基本」、「MdNのWebサイトのアクセスログを使った実践」という3部構成で解説が行われた。
登壇した(有)いなかどっとコムの石井氏はまず、ユーザーのクリック行動によってデザインを変えていくことの重要性を唱え、特にQ&Aページのデザインについて言及。
「Q&Aページは単にユーザーサポートのためだけではなく、ユーザーの知りたい質問が何かを知るためのものです。多くのサイトは1ページ構成のQ&Aページをページ内リンクで設けていますが、これではアクセスログに記録が残りません。質問ごとにWebページを作成することで、ユーザーニーズを発見することができます」
また、検索エンジンの影響で、トップページだけでなくほかのページも入り口ページとなっていることも指摘。アクセスログを見るうえでも、どこが入り口ページになり、どのようなリンクを付けていくかを考えていくことで、効果的なナビゲーションを行うことが重要と語った。これまでのコンバージョンレートという考え方に購買ページ到達率という考え方を加えることにより、集客とナビゲーションの具体的な方法が明確になるのだという。
サイトの問題点を発見し
チャンスを発見する
アクセスログでもっとも重要視されるのはリファラーで、どのような検索キーワード/フレーズが使われたかに着目することは常識だ。しかし、石井氏は「いちばん使われているキーワードばかりに着目するだけでなく、2番目以降のワードに注目してください」と言う。「下位のキーワードはライバルの少ないワードが隠れている可能性が高く、これらを延ばすことで思わぬマーケティングチャンスが生まれる可能性もあります」と具体例を示しながら解説。さらに“ない”キーワードにも注目し、なぜそのキーワードがないのかを把握することも、Webサイトの問題点を発見することにつながると語る。
石井氏の経験に基づけば、国内Webサイトにおける訪問者の4割は一度ページを見ただけで帰ってしまう直帰者であるとのこと。しかし、一度クリックして興味をもった人は、その後何度もクリック行動を起こす可能性が高いという。そのため、最初のクリック行動を起こさせることが重要となり、効果的なリンクを残しながら改善を繰り返すことでWebサイトのパフォーマンスを上げることができ、ユーザーニーズをつかむコツがわかるようになると語った。
最後に石井氏は、クライアントにアクセスログ解析の予算を多く割いてもらうためには、Webへの効果を実感させることが重要であることを力説。制作直後の数字が悪くても隠すことなくクライアントに情報を知らせ、そこから成長させていくことが重要であると語った。
「そのWebページをつくったおかげでニーズやマーケティングデータを得ることができるので、現在の状況がたとえライバル会社に負けていても、その数字をはさんで制作会社とWeb管理者はイコールパートナーとして改善に努める必要があります」といって講演を締めくくった。
最後の質疑応答では、経験豊富な石井氏の意見を求めるため、技術的な質問だけでなく、Web管理者との交渉方法や説得方法にまで話がおよび、盛況のうちにコンファレンスは終了した。次回のコンファレンスは6月10日(金)に「ビジネスBlog」をテーマに開催される予定だ。
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