
クライアントのニーズに適応する
Web 2.0時代の企業サイト構築法
第22回目のコンファレンスは、Web・インターネット業界で大きな注目を浴びているWeb 2.0をテーマに開催された。基本的な概念やサービス、そしてWeb 2.0時代の具体的な企業サイト構築方法など最新のWeb事情を考えていく、密度の高い内容となった。
ティム・オライリー氏が提唱する
Web 2.0の基本とは?
第22回のコンファレンスは、近年注目を集めている「Web 2.0」がテーマ。そもそもWeb 2.0とはいったいどういったものなのか。具体的なサービスとして何が挙げられるのか。そして、Web 2.0をビジネスに生かすためのコツとはなんなのか……。第一部ではこれら気になるポイントについて、(株)アークウェブ・中野宗氏が語った。
「Web 2.0は、2005年10月にティム・オライリー氏によって提唱された考え方です。オライリー氏がどのようなことを語っていたか、まずは彼の論文から抜粋して確認していきましょう」
こう口火を切った中野氏は、オライリー氏による“7つの原則”を、ひとつひとつていねいに解説。RSSやAPIによるWebのシームレス化や、ユーザーに自由な場を与え、「Wikipedia」のような形で集合知を利用することなど計7項目を挙げ、「こうした新しいサービスの方向性がWeb 2.0なのです」と説明した。
概念を理解したら、次は具体的なサービス事例をピックアップ。「News Vine」(www.newsvine.com/)、「Edgeio」(www.edgeio.com/)、「eyeOS」(www.eyeos.org/)など、Web 2.0の象徴ともいうべき海外サイトを次々と紹介し、これらのサービスをビジネスサイトにどう適応させていくかというところまで言及した。
最後は「Web 2.0的なサービスを体験して、“Webサイトに参加する楽しさ”、“集合知を活用することの効率の良さ”、“リッチ・ユーザー・インターフェイスの直感性”といった魅力を味わったユーザーは、体験する前の世界に後戻りすることはありません。よって、制作者側も前に進むべき。クライアントと一緒になってWeb 2.0的な未知のサービスを考え、模索し、そして迅速に実装していく必要があると思います」と制作側の心構えを語り、第一部を締めくくった。
DotNetNukeを活用し
安価でハイクオリティな制作を実現する
休憩を挟んで行われた第2部は、CMSにクローズアップ。Web 2.0時代に適応する企業サイトの構築法として、DotNetNukeを活用した制作スタイルが紹介された。ゲストは、(株)インフォネット・杉下朋年氏と中村 彩氏。まずは中村氏が登壇し、CMSついての基本情報がわかりやすく解説された。
「通常のサイトの場合は、自分のPCで編集したページや素材を、FTPで随時アップロードしなければなりません。一方CMSは、ブラウザ上でいつでもページの編集が行えます。CMSはフリーウエアから数百万円もする高機能なものなど多くの種類がありますが、サイトの目的や規模に合ったものを選ぶことが重要。今回は無償で利用できるCMS、DotNetNukeについて紹介しましょう」
続けて、杉下氏が登壇。DotNetNukeの基本操作や制作の流れが解説され、さらにDotNetNukeを使って制作したサイト事例が紹介。プロジェクタには「FOOTBALL-AGE.COM」内にあるサッカー選手・石川直宏の公式サイト(www.football-age.com/nao/)が映し出された。
「これらのサイトは、以前は通常のHTMLで制作していました。しかし、ランニングコストが高くつき、さらに選手からの情報がアップロードされるまでタイムラグが長いということで、DotNetNukeに移行。1カ月という短期間で完成させることができました」
DotNetNukeだからこそ実現できた短期間での制作、コスト削減、そしてスピード感。こうした魅力や秘話が多く語られ、参加者も聞き入っていたようだ。さらに、同サイトの制作を発注した(株)ジェイファクトリー・金田年起氏が登壇し、クライアント側からのメリットが述べられる。最後のトークセッションでもさまざまな質問が投げかけられ、盛況のうちに幕を閉じた。なお、次回のコンファレンスは7月28日(金)を予定している。
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