
キャンペーンサイトから学ぶ、成功するWebサイトの法則
―今のサイトをもっともっとよくしたい人へ―
短期間で結果が求められるキャンペーンサイトには、目を引くデザインの法則やユーザーの心をつかむコンテンツが凝縮されている。今回は、そんなキャンペーンサイトを数多く手がける(株)葵デジタルクリエーションをゲストに招き、そのノウハウを存分に語っていただいた。
数字よりも重要なことを
けっして見失わない
2006年最後のコンファレンスは、キャンペーンサイトがテーマ。効果的なキャンペーンサイトとはどういったものなのか、どのような点を意識して制作すればいいかなどについて、数々の有名キャンペーンサイトを手がけてきた(株)葵デジタルクリエーションの方々にたっぷりと語っていただいた。
コンファレンスがスタートすると、まずは同社代表取締役・青木みつ久氏が登壇。同社の生い立ちや、手がけてきた仕事について、簡単な紹介が進められていく。
「弊社はもともと、CMの制作会社の一部門だったので、その関係でキャンペーンサイトの仕事がとても多く舞い込んでくるんです。スタッフもCM制作のプロフェッショナルばかりなので、プロモーションを意識した企画・制作がきちんとできる点が特徴ですね」
同社の紹介を終えると、続けて“CMクリエイターだからこそ実感するWeb業界の現状”について告白。「CM業界には5,000万〜6,000万円のギャランティを稼ぐフリープロデューサーが何人もいるのに、Web業界は1,000万円でスゴイと言われてしまう。この現状や、業界の仕組みを変えていく必要があると思います」と、業界全体の問題点を力説した。
続く第2部では、チーフプロデューサー・佐々木淳氏が登壇。気になる「“効く”キャンペーンサイト」について、同社のノウハウを惜しげもなく披露していく。
「最近はトラフィック量やコンバージョンレートなど、とにかく数字論ばかり語られますが、僕はもっとシンプルなことが大事なのではないかと思います。“それはユーザーが求めていることなのか”、“そのコンテンツはおもしろいのか”といった核の部分をしっかりと考えないといけないと思うんです」
こう切り出すと、「ケータイと恋愛の法則」(旧Vodafone)や、「TIIDA」(日産自動車)など、数々のキャンペーンサイトの制作プロセスをレクチャー。次々と有名な成功事例が登場し、参加者たちも食い入るように壇上へ熱い視線を送っていた。
だれでも身につけることができる
「企画のコツ」とは?
休憩を挟んで行われた第3部に登壇したのは、ディレクター・江田浩氏。第2部のプロデュースというテーマに対し、企画・演出という側面から制作のノウハウを披露した。
なかでも参加者の関心が高かったのが、「企画を生み出すコツ」についての話。「企画というのは、目的から導き出す連想ゲームみたいなもの」と語ると、江田氏が実際に実践している具体的な企画方法が提示された。その後「日本メガネ党」(メガネストアー)など、その企画方法を用いて制作されたサイトが紹介され、参加者も理解を深めた様子。
「テーマをダイレクトに提示するのではなく、テーマから多少距離がある例を提示すると、効果的なサイトが生まれるでしょう」と語り、最後に「まだまだネットは歩き出したばかりの媒体。僕らの情熱が、次の世代をつくっていくのではないか」と締めくくった。
続く第4部では、多くのキャンペーンサイトを支えるホスティングサービス企業、NTTスマートコネクト(株)の浜田英之氏が登壇。アクセスが集中するサイトをどう支えればよいか、サーバ周りの必要要件が説明された。
こうして、プロデュース、ディレクション、サーバと、成功するキャンペーンサイトのポイントがほぼすべて網羅された今回のコンファレンス。質疑応答や懇親会も大いに盛り上がり、参加者の満足度も高かったといってよいだろう。なお、次回のコンファレンスは3月9日(金)を予定している。
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