Architecture Report
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パリ:アラブ世界研究所
Jean Nouvel Paris et Tokyo

ジャン・ヌーベルの建築の魅力は、光と影のコントロールにある。ガラスを多く使い、一見明るそうに見えるのだが、内部には柔らかな暗みがある。幾何学的な建築のなかに、時とともに動きながら形を変えていく光と影があり、それが建築物の形に柔らかみを描き加えていく。

パリのセーヌ河畔に建つアラブ世界研究所は、ジャン・ヌーヴェルを一躍世界的な建築家にした代表作だ。雲の動きにあわせて一つひとつの絞りが独自に動き、複雑なテクスチャーを描き出す計画だった。機構としては必ずしも成功してはいないものの、アラブのモザイクを感じさせる美しさは健在だ。