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デザイン・ダイジェスト/DESIGN DIGEST

2022.10.05 Wed

書籍カバー『タワー/ペ・ミョンフン著、斎藤 真理子訳』、CDジャケット『はみ出て!/YeYe』、メインビジュアル『第37回水戸映画祭』

文:沼田佳乃

本、ポスター、パッケージ、映像作品、Webなど、魅力的な最新のデザインを毎週ダイジェストでお届け。今回は、書籍カバー『タワー/ペ・ミョンフン著、斎藤 真理子訳』、CDジャケット『はみ出て!/YeYe』、メインビジュアル『第37回水戸映画祭』を紹介します。

書籍カバー
ペ・ミョンフン著、斎藤 真理子訳『タワー』

●Designer:森敬太[合同会社 飛ぶ教室]
●Artist+Artwork:elements《STACK AND BIND, your thoughts unwind》
●Photographer:ただ[ゆかい]
2022
河出書房新社

韓国SFの金字塔、ペ・ミョンフンの『タワー』がついに日本上陸。下層階を軍隊、上層階を富裕層が占める674階建巨大タワー国家「ビーンスターク」を舞台に、「東方の三博士――犬入りバージョン」「タクラマカン配達事故」など、連作短編6作と連作をめぐる「付録」が収められている。ユニークで独創的なオブジェ、背景のハングル文字、ビビッドな色使いなどがマッチし、小説の世界観を想像させるようなアートワークに。装丁は飛ぶ教室の森敬太が手がけ、オブジェはelementsの作品を使用。

CDジャケット
YeYe『はみ出て!』

●Illustrator:nico ito
2022
RALLYE LABEL/ラリー

京都、メルボルンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、YeYeのニューアルバム『はみ出て!』。ラッパーのBIMをフィーチャーした「素っ頓狂」や、ハマ・オカモトとのコラボ曲「確かな午後」など全10曲を収録。顎に手を添えた女性が目を引くジャケットは、EP「どれも美しい」のイラストを手がけているイラストレーターのnico itoによる描き下ろし。アーティスト本人をモデルにしており、ポップな西洋画をテーマに制作された。

担当者からのコメント

アルバムに収録されている楽曲から感じた、優しさ、清々しさ、少しの不気味さ、を表現しました。YeYeさんご本人がモデルです。“ポップな西洋画”をイメージしました。

メインビジュアル
『第37回水戸映画祭』

Ⓒ小林紗織

●Designer:甲高美徳[K5 ART DESIGN OFFICE]
●Illustrator:小林紗織
2022
NPO法人シネマパンチ

映画だけでなくさまざまな映像作品に焦点を当てた映画祭『水戸映画祭』。第37回目となる今回は、10月8日(土)、9日(日)に行われ、「日本映画が好き2022」も同時開催される。メインビジュアルは、音楽を聴いて浮かんだ情景を五線譜の上に視覚化する「score drawing」で知られるアーティスト、小林紗織を起用。映画祭で上映される『偶然と想像』の使用曲2曲からインスパイアされたアートワークとなっている。

担当者からのコメント

小林紗織さんは、“音楽を聴いて浮かんだ情景を描く”五線譜の作品などを制作されています。その作品にまるで1本の映画を観るような感銘を受け、第37回水戸映画祭で上映する、濱口竜介監督作品『偶然と想像』での使用曲からロベルト・シューマン:「子どもと魔法」から「見知らぬ国と人々について」「森の情景」より「森の入り口」を聴いて、メインビジュアルを描いていただきました。

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