Phase 1 | Webディレクターに必要なもの |
Webディレクターの良しあしは
どこで決まるのか
“Webディレクター”という肩書から連想される業務内容とは、いったいどのようなものだろうか。このように質問すると「予算を管理する」、「クライアントの意向をまとめる」、「クリエイターに指示を出す」、「見積もりを立てる」、「スケジュールを調整する」、「デザイナーにイメージを伝える」、「サイトマップを考える」、「デザインをチェックする」、「サーバを手配する」、「SEO対策をする」など、人によって答えは実にさまざまだ。それゆえに「私はWebディレクターです」と名乗っても、それだけではなかなかはっきりとWebディレクターの役割というものは相手に伝わりにくい。役割が伝わりにくいということは、クライアントやクリエイターといったプロジェクトを一緒に推進していく立場の人たち(ステークホルダー)に、想定外の期待をされてしまう可能性をはらんでくる。さらに言うなら、それが引き金となりトラブルが起こる危険性もあるのだ【1】【2】。ごく基本的なことだが、まずここに気づくかどうかで、Webディレクターの良しあしは決まる。
押さえるべきポイントは
たったふたつ
Webサイト制作における役割が多岐にわたるWebディレクターにとって、必要とされるスキル、知っておかなければいけないこと、覚えるべきことは山のようにある。しかし、ここではあえて核心から述べることにしよう。本稿では、Webディレクターにとってこの点さえ押さえておけば大丈夫というポイントをふたつに絞ってみた。ひとつ目は「案件を管理する」こと。ふたつ目は「正しいWebサイトにする」こと。一見シンプルに思えるふたつのポイントだが、実際に現場で取り組んでみると、なかなか奥が深いことがわかる【3】。【1】Webディレクターの役割は実に多岐にわたる
【2】相手が勝手な期待をする前に、Web制作の流れやこちらの役割をあらかじめきちんと伝えておく
【3】Webディレクターがおさえるべきポイントはふたつに絞り込むことができる
[INDEX]
>>> Phase1 Webディレクターに必要なもの
>>> Phase2 クライアント目線を意識したディレクション
>>> Phase3 制作案件を管理するうえでのコツ
>>> Phase4 正しいWebサイトに導く方法