第1回 Phase3 制作案件を管理するうえでのコツ



Phase 3 制作案件を管理するうえでのコツ

案件を管理するうえでは
“人を管理する”ことが大切

Webディレクターにとって「案件を管理する」ことは大切だが、そのひとつひとつをピックアップしていたらそれこそきりがない。Webディレクターが案件を管理するうえで重要なのは「人」、「お金」、「時間」、「クオリティ」の4つの要素だ【1】。Web制作の案件に限らず、どんな人でも扱ったことがあるもののはずだ。難しい専門用語ではないから、概念としてもとらえやすいと思う。

このうち案件を管理するうえで、もっとも大切なのは、「人」を管理することだといっても過言ではない。この場合、Webディレクターが管理する対象者とは自分自身を含む「案件にかかわる全員」を指している。といっても、何もつきっきりでめんどうをみようという話ではない。あくまで案件に関わる範囲に限定される。逆にいえば、案件にかかわることなら、すべて管理したほうがいいということだ。しかしいざ、「制作案件のすべてを管理しよう」といわれても、これは難しい。Web制作の現場はケースバイケースなので、「毎回必ずこれを管理しなければならない」とは一概に言い切れない。そこで、Webディレクターとして案件を管理していく中でひとつの重要な考え方がある。それは“役職や肩書に振り回されず、その案件の中での役割を重視して仕切ること”だ。

たとえばクライアント側の社長、クライアント側の広報部部長、制作会社側のWebディレクター、制作会社側のWebクリエイターなどを例に挙げてみる。「社長」、「部長」、「Webディレクター」、「Webクリエイター」という役職名が表示されているが、ここは思い切って肩書を無視して、その役割だけに注目してもらいたい。クライアント側の社長は売上を伸ばしたいという目的を持っている人。クライアント側の広報部部長はクライアント側の窓口の人、制作会社側のWebディレクターが、Webサイトの企画・設計をする人、そして制作会社側のWebクリエイターがWebサイトの実制作を行う人だ。このように、肩書や役職名の先にある役割で見ていくと、それぞれの立場や役割がはっきりしてくる【2】。

ビジネスにおいて、役割は即責任ということになるから、それぞれの人に「与えられた役割をきちんと果たしてしてもらうこと」で管理すればいいのだ。もちろん相手は人なので一筋縄ではいかない。それ以前に自分をきちんとコントロールしなければ、周りをうまくディレクションすることはできない。


チームをうまくまとめ
引っ張っていく

複数の案件を回していると、ひとつひとつのバランスが悪くなり、ディレクションが乱れてくることがある。もちろん、極力そうならないように心がけたいのだが、それでもどうにもならないときがあるので、社内スタッフやアシスタントの協力を得て、最悪の事態を免れるようにする。これは、Webディレクターの役割をさらに分担していくことで、ディレクションの足元を固めていることにつながる。

チームは単なる集団ではなく、それぞれの役割や責任を持った人たちの集まりだ。だからこそ、全員を上手にコントロールし、引っ張っていくことが今回テーマにした「人を管理する」ことの最大の要点といえよう【3】。


【1】案件を管理するうえで重要なのは「人」、「お金」、「時間」、「クオリティ」の4つの要素だということは知っておきたい


【2】役職や肩書きにとらわれず、制作案件の中での役割を重視して仕切ることがWebディレクターにとっては重要だ


【3】Webディレクターの仕事はとにかく多い。社内スタッフやアシスタントの協力を得て、最悪の事態を免れよう

[INDEX]
>>> Phase1 Webディレクターに必要なもの
>>> Phase2 クライアント目線を意識したディレクション
>>> Phase3 制作案件を管理するうえでのコツ
>>> Phase4 正しいWebサイトに導く方法



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