3 ケータイサイトのアクセス解析は他メディアとの連携がカギ - 今“ 知っておくべき”ケータイサイト制作事情 第2回 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

3 ケータイサイトのアクセス解析は他メディアとの連携がカギ - 今“ 知っておくべき”ケータイサイト制作事情 第2回

2024.4.20 SAT

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ケータイサイト制作・運用からマーケティング活用まであらゆる情報を網羅!

今“ 知っておくべき”ケータイサイト制作事情

第2回

3 ケータイサイトのアクセス解析は他メディアとの連携がカギ

他メディアと連携するケータイのアクセス解析

ケータイサイトではJavaScriptが使えない。そのため、PCサイト運用で抜群の人気を誇る無料アクセス解析ツール「Google Analytics」をそのまま活用できない。このため「ログ解析型」、「ビーコン型」、「パケットキャプチャ型」などいずれかの解析ツール導入が必要となる【1】。これらは、つい1年前まで数十万~数百万円単位で導入検討されていた。しかし、最近では高機能解析ツールがお手頃価格でバンドルされたレンタルサーバや、無料のAPSツールも登場して便利になった。

ケータイサイトのマーケティング活用では、サイト単体で集客からコンバージョンまでの結果を出そうとすると苦労する。チラシや販促ツール、リアルでの顧客接点など企業が持っているコンタクトポイントでの強みも生かそう。そのうえで、QRコードやFeliCaタッチ、空メールなどから誘導し、メールなど中長期的なコミュニケーションに引き込むアプローチ手法が有効だ。もっとも、紙メディアは独特の表現力や受け渡しやすさなどの点で強みを持つが、アクセス解析ができない弱みもある。一方、ケータイサイトはアクセス解析は可能だが、新規来訪者獲得が苦手だ。メディアをセットで利用することで、相互補完のメディアをつくり出せる。ケータイサイトのアクセス解析ツールは連動する非Webメディアの効果検証ツールとしても利用できる【2】。

図1
【1】ほんの数年前までコストがかかっていた高機能なアクセス解析ツールも、今では無償利用が可能になってきている

図2
【2】ページAとページBのコンテンツを同じにし、URLやパラメータによって区別することでメディアA、メディアBそれぞれのPDCAサイクルをまわすことができる


来訪経路を測定する

アクセス解析ツールの選択にあたっては、サイト流入チャネル別にユーザーの利用を検証できる機能の確認をおすすめする。繰り返しになるが、ケータイサイトの活用は他メディアとの連携がカギであり、アクセス解析ツールにはWebだけでなく連携するメディアの評価も求められる。ケータイサイトと連動するメディア別に、来訪後のアクションやコンバージョンをとらえられるか否かが、PDCAサイクルの精度を決める。流入チャネル別にパラメータを設定して、利用分析ができればベストだがランディングページにアクセスしたあとのユーザー動線を追跡できれば十分だ。


ひとりあたりの閲覧ページ数を計測

コンバージョン動線の最適化については、PC向けWebサイトもケータイサイトも変わらない。そこに連動メディアのクリックスルーを加えてPDCAサイクルを考えればよい。離脱率を最小化するためのアプローチが大切だ。“ひまつぶし”メディアとして活性化しているケータイサイトには、ユーザーがぶらぶらと回遊して楽しめる「溜まり」があることを紹介しておく【3】。暇なときに時間をつぶせる場所があると認識されれば、また次の来訪へとつながる。この流れをつくり出せると、ケータイサイトは劇的な成長フェイズへと突き進む。ページごとの離脱率計測だけではその活性度を判断しにくいため、単位期間のひとりあたりの閲覧ページ数とサイト再訪率を指標にして計測するとよい。SEOやSEMなど新規ユーザー獲得に本格投資をする予定があるならば、まず先にこの数字を上げてからにしておくべきである。

図3
【3】「思わずまた見に行きたくなるコンテンツ」を持っているケータイサイトは強い。自発的な来訪を促す集客の仕掛けになり、ユーザーに対し「信頼」や「関係性」をつくり出す効果がある


[INDEX]
>>>  1 ケータイ向けSEO対策はPC向けのものとどこが違うのか
>>>  2 ケータイ向けSEMはより戦略的に活用すべき
>>>  3 ケータイサイトのアクセス解析は他メディアとの連携がカギ


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