こんなオフィスで働きたい! 第2回Google(後編) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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オフィス潜入リポート「こんなオフィスで働きたい!」

第2回 グーグル(後編)



前編はこちら >> 第2回 グーグル(前編)


top●グーグル株式会社

1998年9月、現製品部門担当社長ラリー・ペイジと現技術部門担当社長サーゲイ・ブリンの2人によって共同設立。現在は世界中に63カ所のオフィス、2万人以上のスタッフを擁する。提供するサービスには世界屈指のWeb検索機能をはじめ、Gmail、Google Earth、Google マップ、YouTube、Google ブックスなど、広く使われているものが多数。経営陣は業界でも有数のテクノロジー プロフェッショナルで構成されている。
http://www.google.co.jp/



8面のスクリーンに映し出される巨大なGoogle Earth「リキッドギャラクシー」は世界でも数台しかないド迫力のマシン。地球のみならず、月や火星にも迫ることができる。


8面のスクリーンに映し出される巨大なGoogle Earth「リキッドギャラクシー」は世界でも数台しかないド迫力のマシン。地球のみならず、月や火星にも迫ることができる。


8面のスクリーンに映し出される巨大なGoogle Earth「リキッドギャラクシー」は世界でも数台しかないド迫力のマシン。地球のみならず、月や火星にも迫ることができる。
8面のスクリーンに映し出される巨大なGoogle Earth「リキッドギャラクシー」は世界でも数台しかないド迫力のマシン。地球のみならず、月や火星にも迫ることができる。



社員の憩いの場のひとつ「LUXE Bar」。アイデアに煮詰まったときにはエスプレッソでもいかが?
社員の憩いの場のひとつ「LUXE Bar」。アイデアに煮詰まったときにはエスプレッソでもいかが?



ランチタイムになると大勢の社員でにぎわう卓球台。
ランチタイムになると大勢の社員でにぎわう卓球台。



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卓球台と並んでビリヤード台も。一体どこまで自由なの?



LUXEバーに置かれたジャグリングのボール。よく見るとグーグルカラー?
LUXEバーに置かれたジャグリングのボール。よく見るとグーグルカラー?



社員食堂「YEDO CAFE」。グーグルでは一日三食が無料で社員にふるまわれる。テーブルだけでなく座敷スタイルのスペース「和(なごみ)」があるのも東京オフィスならでは。


社員食堂「YEDO CAFE」。グーグルでは一日三食が無料で社員にふるまわれる。テーブルだけでなく座敷スタイルのスペース「和(なごみ)」があるのも東京オフィスならでは。
社員食堂「YEDO CAFE」。グーグルでは一日三食が無料で社員にふるまわれる。テーブルだけでなく座敷スタイルのスペース「和(なごみ)」があるのも東京オフィスならでは。



ミラーボールがつり下げられた防音室。カラオケで絶叫して気分もリフレッシュ。


ミラーボールがつり下げられた防音室。カラオケで絶叫して気分もリフレッシュ。
ミラーボールがつり下げられた防音室。カラオケで絶叫して気分もリフレッシュ。



エントランス奥に設けられたライブラリー。テクノロジーやビジネス、Webデザインに関する本のみならず、マンガまで揃った蔵書は社員からのドネーションと、出版社からの献本で成り立っている。見晴らしのいい空間が心地よい。


エントランス奥に設けられたライブラリー。テクノロジーやビジネス、Webデザインに関する本のみならず、マンガまで揃った蔵書は社員からのドネーションと、出版社からの献本で成り立っている。見晴らしのいい空間が心地よい。
エントランス奥に設けられたライブラリー。テクノロジーやビジネス、Webデザインに関する本のみならず、マンガまで揃った蔵書は社員からのドネーションと、出版社からの献本で成り立っている。見晴らしのいい空間が心地よい。



いきなり迷い込んだらドキッとすること請け合いの「竹ガーデン」。ここも作業スペースとして使用できる場所のひとつ。新しいアイデアはこんなユニークな場所から生まれてくる。
いきなり迷い込んだらドキッとすること請け合いの「竹ガーデン」。ここも作業スペースとして使用できる場所のひとつ。新しいアイデアはこんなユニークな場所から生まれてくる。



魅力的なものは、自由で楽しい環境から生まれる



──自由で楽しそうな空気にあふれたオフィスですね。



●堅苦しい空間から楽しいものは生まれてこない、そんな考えがあってグーグルのオフィスはどこも大学のキャンパスのように自由です。実際に、本社ではオフィスが「キャンパス」と呼ばれています。東京のオフィスはまだ移転したばかりですが、現在みんなで自分色に染めているところです。



──自由な雰囲気は仕事の仕方にも反映されているのでしょうか。



●ここは本当に放任で、社員一人ひとりが自分が何をしたいのか、何をやれるのかを表明することから多くの仕事がはじまります。周りも積極的に命令をしたりはしませんから、能動的に動けないようだと務まらないと思います。逆に言うと、セルフスターターには最高の環境です。たとえばGmailも、就業時間の20パーセントを好きなことに費やしていい「20%プロジェクト」から生まれてきたサービスでしたしね。



──Webマスターとしての川島さんの職務について教えていただけますか。



●グーグルでは、Webマスターの領域はエンジニアがカバーしない部分、主には見た目に関する広い範囲になります。弊社サービスとユーザーとの接点となる部分の多くは、うちの部署の担当ですね。よく誤解されるのですが、決してアメリカのグーグルのローカライズを担当しているわけではありません。



ひとつのプロジェクトを、異なるタイムゾーンのメンバー間で進めることもあれば、プロジェクトによっては各地の個人が担当していたりと、ここでの働き方は本当に多様です。



──川島さんは日本人社員で唯一ホリデーロゴ(http://www.google.co.jp/logos/)のデザインに携わってらっしゃることでも知られます。



●ホリデーロゴは、祝日や偉大な出来事、偉人の誕生日などをユーザーと一緒に祝福したいという気持ちをもって制作されてきました。何を祝うかのアイディアは社員から自由に投稿されます。一般的にシビアなレギュレーションで管理されるCIをモチーフにすることは異例ですが「他がやらないからうちがやる」というのがグーグルらしさですよね。



──現在Webデザイナーを募集されているそうですね。どういった人に向いているポジションでしょうか。



●先ほどの話にも通じますが、能動的に仕事ができる人。それから国際的な職場で、世界を相手にすることに興味がある人。弊社にはユニークな経歴の持ち主が多いのも確かですが、基本的には情熱を持って働ける人や、ユーザー本位を真剣に追求できる人が求められます。



実際、これだけの規模のユーザーさんに向き合うとなると「デザイン」の意味を本質的に追求せざるを得ません。単に表面的に美しい、楽しいではなく、ユーザーにとって大事なこと、機能性を大事にすることが、ここでのデザインです。我こそはと思う方にぜひ応募してほしいですね。


求人詳細:http://www.google.co.jp/intl/ja/jobs/


(取材・文:立古和智 写真:原祥子)


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