第11回 Phase 4 共有したイメージをWebデザインへ反映する - 思考するWebディレクション | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

第11回 Phase 4 共有したイメージをWebデザインへ反映する - 思考するWebディレクション

2024.4.19 FRI

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Phase 4 共有したイメージを
Webデザインへ反映する

デザインの見栄えを決める
三要素によるイメージ共有

デザインに影響を与えるWebならではの要素がある。「動き」、「操作性」、「おもてなし」の三要素である。アニメーションを使ったWebサイトでは、「動き」がデザイン的な印象に影響を与える。また、「動き」はスピード感、インパクト、奥行き感などといった動的イメージを担ってくれる。クライアントの要望が「ダイナミックで勢いよく飛び出すようなインパクトのあるもの」であったとすれば、静止のデザインでは相当な工夫が必要になる。だが、「動き」を加えることで容易にイメージに近づけることが可能だろう。
「操作性」はWeb特有の画面遷移がもたらす効果だ。「とにかくシンプルでわかりやすく」という要望は見栄えや動きではなく、ナビゲーションを工夫することが必要になる。また、顧客誘導などにも有効であり、機能的なユーザビリティはWebサイトのコンバージョンを左右する大切なポイントになる【1】。

おもてなしの工夫次第で
デザインも効果も見違える

「おもてなし」は実のところWebだけに限った要素ではない。しかし、工夫することでリピート率などに大きく影響するため、ぜひ意識してもらいたい。「何度でも訪れたくなる親切さ、親しみやすさ」というクライアントの要望は色や形、動きなどでも表現できるが、テキストや写真による「おもてなし」具合を改善するだけで実現できる。
Webサイトの定番コンテンツともいえる問い合わせフォームは、システムに依存しがちだ。しかし、ここで表示されるテキストやコピーを工夫することで、人間的な温かさや親しみやすさが表現しやすくなる。また、ページトップに戻すためのボタン「▲top」といった誘導性の高い文言についても、もっと「おもてなし」視点でデザインすれば、印象は大きく変えられる。また「登録完了。内容の編集削除はここ。問い合わせはこちら」というメッセージを「ご入力ありがとうございます! 無事登録されました。今後変更や削除などの必要がありましたら、こちらの管理画面からログインして、情報をご確認ください! 不明点は、こちらのフォームよりお気軽にお問い合わせください!」と変えるだけで、利用者の心象も大きく変わる。「おもてなし」への配慮は、見栄えのデザインを超越したコミュニケーションデザインの領域ともいえるだろう。Webサイトの効果、コンバージョンに大きく影響するポイントなので、覚えておいてほしい。

【1】キーワードからイメージした理由をデザイン要素に当てはめて考え

【1】キーワードからイメージした理由をデザイン要素に当てはめて考え

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