Phase 4 | 制作現場をポジティブに動かし 新しい制作案件へとつなげる |
モチベーションの高い
制作現場をつくる
モチベーションの高い現場づくりをすることも、Webディレクターの役割であると述べたが、これはすでに実際に現場で体感している読者も多いことだろう。案件によっては、時間や金銭面の折り合いがつかないこともあるが、時にモチベーションは物理的な問題点をも超越する。発注側と制作側のモチベーション次第でお金や時間という条件では制御できない部分をよい方向へ変化させることもできるのだ。無理難題に応じることだけが「Win-Win」(お互いに有利)な関係なのかといえば、そうではないという考え方もある。しかし、相手の要望に調整をかけて前向きに取り組んでいく姿勢は、評価に値する行為だ。
また、モチベーションは高ければ高いほどよいといわれるが、それはトラブル対応に使えるチャンスが多いということを意味している【1】。モチベーションのポテンシャルは各々異なるが、未経験者や若いスタッフは特に高い。技術やスキルは不足しているかも知れないが、その現場を明るくし、前向きにしてくれるのがモチベーションが高い人材だ【2】。トラブルに悩まされることのあるディレクターだからこそ、ピンチをチャンスに変えてくれる可能性を持つクリエイターを見い出していきたいものである。それによって前向きな制作環境はつくられ、よりよい制作現場のサイクルが多くのハッピーを生み出すのだ【3】。
また、モチベーションは高ければ高いほどよいといわれるが、それはトラブル対応に使えるチャンスが多いということを意味している【1】。モチベーションのポテンシャルは各々異なるが、未経験者や若いスタッフは特に高い。技術やスキルは不足しているかも知れないが、その現場を明るくし、前向きにしてくれるのがモチベーションが高い人材だ【2】。トラブルに悩まされることのあるディレクターだからこそ、ピンチをチャンスに変えてくれる可能性を持つクリエイターを見い出していきたいものである。それによって前向きな制作環境はつくられ、よりよい制作現場のサイクルが多くのハッピーを生み出すのだ【3】。
未来の企画提案に繋がる
フローをつくり続ける
心得ておいてほしいことは、Webサイトは半永久的に続くものであるということ。ローンチしたからには「企画→設計→制作→テスト→公開」という1フローで終わらず、さらに「公開→次期企画→次期設計……」と次が繰り返されていく。ローンチ前、ローンチ後という時間的な枠と、それを考えるがゆえにもたらされるストレスに左右されることなく、新たなものに更新し続けてほしい。そしてクライアントの要望をうまく引き出し、企画を立てていく。その繰り返しは一見、同じことをし続けているだけのルーティンワークのようだが、更新を続けるWebサイトは情報が書き換わることで、つねに息をして成長しているといえる。ディレクターが先を見ながら、かかわる人間の指揮をとり、コミュニケーションを円満に保ち、お金や時間の折りあいをつけて進行していくことがクオリティにつながり、Webサイトを成熟させる。現場を指揮するディレクターがつねに意識し続けることが、Webサイトに反映されていくことを強く肝に銘じてほしい。時代の変化に追従することも重要であるし、一夜で学んだ技術やスキルもWebサイトを形づくる要素のひとつである。しかし、そこだけにとらわれず、自ら思考し答えを模索しながら、多くの人が求める新しく刺激的な企画をつねに提案してほしい。
【1】モチベーションの高さはトラブル対応に使えるチャンスの回数に比例する
【2】未経験者や若手は、技術スキルは低いがポテンシャルは高い
【3】さまざまなトラブル要因をハッピーへと昇華させる
[INDEX]
>>> Phase1 Webサイト管理・運用の中で発生する「修正」の認識
>>> Phase2 ローンチ前の修正依頼の扱い方とトラブルを抑制する考え方
>>> Phase3 トラブルになりそうな修正依頼はチャンスともいえる
>>> Phase4 制作現場をポジティブに動かし新しい制作案件へとつなげる
>>> Phase1 Webサイト管理・運用の中で発生する「修正」の認識
>>> Phase2 ローンチ前の修正依頼の扱い方とトラブルを抑制する考え方
>>> Phase3 トラブルになりそうな修正依頼はチャンスともいえる
>>> Phase4 制作現場をポジティブに動かし新しい制作案件へとつなげる