こんなオフィスで働きたい! 第11回 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA Co.,Ltd.) 後編 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

こんなオフィスで働きたい! 第11回 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA Co.,Ltd.) 後編

2024.4.25 THU

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オフィス潜入リポート「こんなオフィスで働きたい!」

第11回 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA Co.,Ltd.) 後編


前編はこちら >> 第11回 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA Co.,Ltd.) 前編


1999年の設立からわずか12年、その間には球団運営にも乗り出し、お茶の間での認知度が急上昇した株式会社ディー・エヌ・エー。ソーシャルゲームサイト「モバゲー」をはじめとした幅広いサービスで、現在上り調子の同社が、渋谷にできたばかりの複合商業施設ヒカリエに、本社を移転した。「世界を切り拓く永久ベンチャー」を標榜する同社のオフィスに迫る。



denaweb●株式会社ディー・エヌ・エー

1999年、インターネットオークションのサービスをスタート。2001年には、リサイクル情報サイトを、2004年には携帯電話専用オークションサイトのサービスを開始。2005年には、東京証券取引所マザーズに上場、携帯電話専用ゲームサイト「モバゲータウン」(現・Mobage)をスタート。2011年横浜ベイスターズを買収、球団運営に参入。

http://www.dena.jp/















全140席を備える社内の「Sakura Cafe」。ここでの支払いは、PASMO(パスモ)かSuica(スイカ)にて。5月からはランチが無料になる。「Sakura」とはDeNAがはじめて黒字化したときに、創業者の南場氏が飼い始めた柴犬の名前。カフェの名前は社内公募で決定した

全140席を備える社内の「Sakura Cafe」。ここでの支払いは、PASMO(パスモ)かSuica(スイカ)にて。5月からはランチが無料になる。「Sakura」とはDeNAがはじめて黒字化したときに、創業者の南場氏が飼い始めた柴犬の名前。カフェの名前は社内公募で決定した

全140席を備える社内の「Sakura Cafe」。ここでの支払いは、PASMO(パスモ)かSuica(スイカ)にて。5月からはランチが無料になる。「Sakura」とはDeNAがはじめて黒字化したときに、創業者の南場氏が飼い始めた柴犬の名前。カフェの名前は社内公募で決定した

全140席を備える社内の「Sakura Cafe」。ここでの支払いは、PASMO(パスモ)かSuica(スイカ)にて。5月からはランチが無料になる。「Sakura」とはDeNAがはじめて黒字化したときに、創業者の南場氏が飼い始めた柴犬の名前。カフェの名前は社内公募で決定した

全140席を備える社内の「Sakura Cafe」。ここでの支払いは、PASMO(パスモ)かSuica(スイカ)にて。5月からはランチが無料になる。「Sakura」とはDeNAがはじめて黒字化したときに、創業者の南場氏が飼い始めた柴犬の名前。カフェの名前は社内公募で決定した

 

 

同じくSakura Cafe。エントランスや執務室とは異なり、天井は白。解放感がある。中央部には、沖縄より取り寄せた立派な樹木が、無機質になりがちな空間に潤いを与えている。夜はプロジェクターで、野球中継を映し出すこともあるとか

同じくSakura Cafe。エントランスや執務室とは異なり、天井は白。解放感がある。中央部には、沖縄より取り寄せた立派な樹木が、無機質になりがちな空間に潤いを与えている。夜はプロジェクターで、野球中継を映し出すこともあるとか

同じくSakura Cafe。エントランスや執務室とは異なり、天井は白。解放感がある。中央部には、沖縄より取り寄せた立派な樹木が、無機質になりがちな空間に潤いを与えている。夜はプロジェクターで、野球中継を映し出すこともあるとか

 

 

このリラックス空間で、肩の力を抜いて仕事にいそしむ社員の姿もちらほら。もちろん、ここにはWi-Fiも完備

このリラックス空間で、肩の力を抜いて仕事にいそしむ社員の姿もちらほら。もちろん、ここにはWi-Fiも完備

このリラックス空間で、肩の力を抜いて仕事にいそしむ社員の姿もちらほら。もちろん、ここにはWi-Fiも完備

 

 

「Sakura」の名の通り、壁にも桜吹雪

「Sakura」の名の通り、壁にも桜吹雪

 

 

厨房以外の照明にはLEDを採用

厨房以外の照明にはLEDを採用

 

 

執務室にサーフボード? これはスタンディングのミーティングスペース。さながら宿り木。社内にはスタッフ同士が気軽にコミュニケーションをとれる場がたくさんある。同じく、いたるところに白壁と見せかけてホワイトボードを用意。新しいアイデアは豊富なコミュニケーションから生まれる

執務室にサーフボード? これはスタンディングのミーティングスペース。さながら宿り木。社内にはスタッフ同士が気軽にコミュニケーションをとれる場がたくさんある。同じく、いたるところに白壁と見せかけてホワイトボードを用意。新しいアイデアは豊富なコミュニケーションから生まれる

 

 

プレイステーション、Wiiなど、さまざまなゲーム機が並んだ通称「ピコピコエリア」。ゲームを楽しんでいる人だけに音声が向かうように、超指向性スピーカーを配備。おかげで周辺にはほとんど音はもれない

プレイステーション、Wiiなど、さまざまなゲーム機が並んだ通称「ピコピコエリア」。ゲームを楽しんでいる人だけに音声が向かうように、超指向性スピーカーを配備。おかげで周辺にはほとんど音はもれない

プレイステーション、Wiiなど、さまざまなゲーム機が並んだ通称「ピコピコエリア」。ゲームを楽しんでいる人だけに音声が向かうように、超指向性スピーカーを配備。おかげで周辺にはほとんど音はもれない

 

 

人事や広報、IRなどコーポレイト関係の部門が揃う22階の執務室。あまりパーティションが設けられていないのは、周囲とのコミュニケーション活性化のため

人事や広報、IRなどコーポレイト関係の部門が揃う22階の執務室。あまりパーティションが設けられていないのは、周囲とのコミュニケーション活性化のため

人事や広報、IRなどコーポレイト関係の部門が揃う22階の執務室。あまりパーティションが設けられていないのは、周囲とのコミュニケーション活性化のため

 

 

DeNA仕様の自動販売機

DeNA仕様の自動販売機

 

 

ここにも気軽にミーティングに入れるスペースを用意。予定外のミーティングをサッと行う際に使用する

ここにも気軽にミーティングに入れるスペースを用意。予定外のミーティングをサッと行う際に使用する

ここにも気軽にミーティングに入れるスペースを用意。予定外のミーティングをサッと行う際に使用する

 

 

検証用の携帯端末がズラリ。何台あるか正確にはわからないが、ざっと200機種以上はある

検証用の携帯端末がズラリ。何台あるか正確にはわからないが、ざっと200機種以上はある




「ベンチャー」とは規模ではなく「マインド」


 

_MG_0347──今回の移転とともに、福利厚生面でも変化があったそうですね。

 

田中:5月末から無料ランチがスタートします。社員が増えて、平均年齢も上がっていくにしたがって、食生活を含む健康管理をしていかなければ、という意識が高まってきたからです。

 

家賃補助もスタートしました。これまでのオフィスは笹塚駅、幡ヶ谷駅、初台駅が最寄りで、渋谷のようなターミナル駅の近くではありませんでしたが、これまでと同様にオフィス近隣に住みたいという社員のニーズに応えるために、会社指定のエリア、会社指定の駅周辺に住むなら、毎月3万円が支給されます。

 

──現在、上り調子でらっしゃいますが、今後の展開としてはいかがですか。

 

田中:大きな目標としては、日本で成功したソーシャルゲームのビジネスモデルを手に、海外で勝負することです。とはいえ、日本の市場の可能性もまだまだ信じています。現在モバゲーの会員は約4000万人。日本で基盤を設けて世界にトライするという意味でも、国内で利益を上げ続けることは重要です。実際のところ、現在の売り上げは、圧倒的に国内のほうが大きいですからね。

 

また、我々はゲームのプラットフォームを提供する立場でもあります。日本に限らず、アメリカ、中国、韓国のモバゲーでもユーザー数を伸ばし、いろんな企業さんに参入していただきながら、成功を収めたいですね。

 

──球団運営によって、何か大きな変化はありましたか。

 

田中:Mobage自体の認知度よりも、その運営母体であるディー・エヌ・エーの認知度が急上昇しました。ディー・エヌ・エーという会社は、Mobageに限らず10数個の事業を行ってきたものの、個々のサービスに比べて、会社自体のブランディングが行き届いてはいませんでした。しかし球団運営を機に「Mobage=ディー・エヌ・エー」としっかり認知されたはずです。

 

──急激な勢いで組織が拡大していることで、何か変化は感じますか。

 

田中:私の知る限り、7年前は100人程度の会社でしたが、現在だと、社員数が増えて顔を知らない人が増えたのは確かです。それにともない全体のプロジェクト数も増えましたが、ひとつひとつのプロジェクトに関わっている人数は変わらず、高い機動性は健在です。私たちが大事にしているのはその部分。「永久ベンチャー」を標榜しています。ベンチャーというのは規模ではなくマインドです。規模が大きくなっても、スピード感をもって新しいことをやる。そうした姿勢を、これからも大事にしていきたいですね。


(取材・文:立古和智 写真:増原秀樹)



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