オフィス潜入リポート「こんなオフィスで働きたい!」
第12回 KLab株式会社(KLab Inc.) 前編
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ソーシャルゲーム、モバイルコンテンツの企画開発などで、急成長中のまっただ中にいるKLab株式会社。常に世の中の動向に目を配りながら、さまざまな形でビジネスに挑んできた同社のオフィスは、六本木ヒルズ森タワーの22階と20階。六本木の地から世界展開をめざすKLabの、採用企画室に籍を置く丸山侑佑さんと大林雪乃さんに、社内の様子や、今後の展望について聞いた。
●KLab株式会社
2000年1月、サイバード社のR&D(研究開発)部門として発足した「ケイ・ラボラトリー」が前身。同年8月に株式会社ケイ・ラボラトリーが設立され、2004年11月にKLab(クラブ)株式会社に社名変更。現在はソーシャルアプリの企画開発を主軸に、クラウド/ライセンス事業、SI事業を展開。「キャプテン翼~つくろうドリームチーム~」「恋してキャバ嬢」「戦国バスター」などのヒットタイトルをはじめ、数々のソーシャルゲームを提供中。
六本木ヒルズ、森タワー22階にオフィスを構えるKLabのメインエントランス |
こちらのエントランスは、ゲストを迎えるミーティングルームに直結している。ここには、ゲームの限定アイテムがもらえるガチャガチャなど、楽しげなアイテムが散りばめられている |
色とりどりのミーティングルーム。それぞれのドアには、マンガのフキダシのような窓があるのが楽しい |
壁一面に「恋するキャバ嬢」のキャラクターがズラリ。この大型のミーティングルームは、24人を収容できる |
いずれのミーティングルームにも、壁一面にホワイトボード。思いついたアイデアを、すぐさま書き出せて便利 |
22階に用意されたミーティングルームは13部屋。この一角は、部屋も床もカラフル |
東京タワーが、真正面から目に飛び込んでくるMeeting room Aは、なかなか予約がとれないとか。一番人気なのではなく「A」から始まる部屋だから予約が埋まりやすいだけ? との噂も |
外光がたっぷりと降り注ぐミーティングルームからから臨む六本木の風景は別格 |
10時にケータリングされる朝フルーツ。この日のメニューはバナナ、パイナップル、メロン、ブドウ。福利厚生の一環としてスタートしたこの制度のおかげで、社員の出社が早まったとか |
風通しのいいオフィスで、コミュニケーションの活性化を。
──御社のなりたちについて教えてください。
丸山:2000年1月、サイバード社のR&D(研究開発)部門として発足した「ケイ・ラボラトリー」が当社の前身で、同年8月に株式会社ケイ・ラボラトリーが設立されました。現在の社名である「KLab(クラブ)株式会社」に変更したのが、2004年11月になります。
大林:設立以来、モバイル、インターネットに関連する事業を行っていますが、主たる事業は時代の流れに応じてどんどん変化しています。現在はキーワードに「スマートフォン」「ソーシャル」を掲げ、ソーシャルゲームやスマートフォンアプリに尽力しています。なかでも、2009年頃から力を入れているソーシャルゲームは好調で、そのノウハウとロジックを生かして世界展開をめざしているところです。
──社内にはどういった職種の人がいるのでしょうか。
丸山:2012年6月末の時点での社員数が409名で、そのうちの200人ほどがエンジニア、100人ほどがプランナー、70人ほどがデザイナー、30~40人が管理部門です。世界に目を向けていることもあって、海外出身の社員も増えています。今後もグローバルに活躍できる人材を、積極的に採用していく予定です。
──執務室内では、生産性を高める工夫などはされていますか。
丸山:ここでは、ワンフロアの中にプロジェクト単位で人が集まっています。部門単位でレイアウトすると、部門毎の決まりごとを周知徹底しやすい利点はありますが、現時点ではプロジェクト単位でのスピーディなコミュニケーションを最優先にしています。またフロアには背の高いパーティションは設けず、風通しの良い環境を常に維持してきました。
大林:ミーティングルームに限らず執務室内にも、壁一面にホワイトボードを設けているため、どこでも会議ができます。これもコミュニケーションを活性化する工夫のひとつです。社内中に放牧されている動物、と見せかけてこれはイスなのですが、これもどこでもミーティングができるように設けられたアイテムです。
──ユニークな取り組みといえば、朝のフルーツがありますね。
丸山:これは2011年の冬からはじめた取り組みで、毎朝10時にリフレッシュエリア(通称ファミレス)に、いろんな種類のフルーツがケータリングされます。食生活が乱れがちな私のような独身男子にはありがたいですね。10時半にはあらかたなくなってしまうのですが、これを目当てに社員の出社が早まれば、と考えています。
大林:ビタミンフェチの女子にとってもうれしい制度です。私はこれによって、出社が確実に早まりました(笑)。
(取材・文:立古和智 写真:飯田昌之)
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