デザイナーのみなさーん!
アイデアは原価0円の資源。
しかも枯れることはありません。
どんどん使いましょう!
プロセスカラー4Cでの特色2色風表現は Photoshopの機能を熟知していれば簡単です! 制作・文> マルミヤン URL> marumiyan.com/ |
内容や密度感が異なる2種類の写真を用意する |
まず、元素材となる2種類の写真画像を用意する。ここでは、タカを撮影したものと、小ぶりの葉が茂った木の写真を使用することにした。写真を選ぶ際、内容がわかりやすく要素が大きいものと、要素が細かく複雑なものを選んでおくと、重ね合わせたときに変化のあるビジュアルになる。
Photoshopを使用して画像の明度差をつくる |
次に、タカの元画像をPhotoshopで開き、イメージメニュー→“色調補正”→“レベル補正...”で、スポイトマークの右端を選択し、画像内の薄いグレーの部分をクリックして白を強める。植物の元写真も同様の処理を行う。
画像を“ダブルトーン”に変換してインキ色を設定する |
続いて、タカの写真に対し、イメージメニュー→“モード”→“グレースケール”とし、さらに“モード”→“ダブルトーン...”を実行。ダブルトーンオプションダイアログの[インキ 1]でカラーのボックスをクリックし、[カラーライブラリ]ボタンを押す。あとは[ライブラリ:PANTONE solid coated]を選択し、リストの中から、[PANTONE2995 C]を選んでタカの写真を下のように変化させた。
植物の元写真にはピンク系の特色を割り当てる |
植物の写真画像にも特色を割り当てる。STPE3の手順でカラーライブラリダイアログを表示したら、[ライブラリ:PANTONE solid coated]とし、リストの中から[PANTONE 225C]を選択して、ピンク系の特色を指定した。
2枚の画像を重ね合わせて[描画モード]を設定する |
ここでふたつの画像ファイルを、イメージメニュー→“モード”で、“RGBカラー”に変換する。ダブルトーンのままだと、画像を重ねられないため必ず変換しておこう。次に、タカの画像の前面に、植物の画像をコピー&ペーストで配置。ここで植物のレイヤーを[描画モード:乗算]に設定。これで完成だ。
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本記事は『MdN』2012年10月号(vol.222)からの転載です。
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