デザイン・クリエイティブ目線で語る
ソーシャルアプリ制作の裏側
第7回 株式会社ドリコム「ちょこっとファーム」(2/2)
Interview 2/2
よいモノづくりを徹底するために
ユニークなワークスペースを提供
ちょこっとファーム |
FlashからJavaScript、HTML5への変換については、「ビジュアライズされたオブジェクトを直接クリックしてアクションを起こすゲームなので、カードバトルよりも苦労したと思います」と長谷川氏は振り返る。いくつかの変換ツールを試行錯誤しながら利用し、最終的に容量が変わらず再現率が高い「swiffy」を使うことでFlash変換の問題を解決。同様のゲームで利用できるようにマークアップなどのライブラリ化も進められているという。このような新たな技術に対しては、デザインクラウドとUI/UXクラウドというふたつの組織をつくり、ゲームごとに縦串になりがちなコミュニケーションを横串で取れるようにして、情報共有やスキル向上を目指しているという。また、デザイナー同士は非常に仲がよく、ランチなども一緒にとりながら情報交換しているようだ。
「今後はお客様が求めるものも変わってくるので、ほんとうにおもしろいユーザーエクスペリエンスを考えたモノづくりが重要になってきます」(長谷川氏) |
スマートフォンにあわせた
新たなゲームへの挑戦
「ちょこっとファーム」の今後について長谷川氏は、「コラボレーションを充実させたい」と話す。取材時の2013年2月から3月は、人気キャラクターの「ぺそぎん」とのコラボが行われており、2013年4月にはおもちゃの木馬「ロディ」とのコラボも計画されているという。「新たなカワイイを追求して、長く愛されるゲームを目指すため、世の中のカワイイものをちょこっとファームから広げていけるようにしたいですね。また、ユーザー間で協力してアイテムをゲットするゲームなので、コミュニケーションをもっと活性化する仕組みをもっと提供していく必要もあります」
今後は、スマートフォンに向けた新たな“おもしろさ”を追求していく必要があると考える長谷川氏は、次のように話してくれた。
今後もコラボレーションを充実させ、世の中のカワイイものを広げられるゲームを目指す。 |
これまでの企画づくりやマネジメントの常識を超えて、新たにドリコムがどのようなおもしろいユーザーエクスペリエンスを提供してくれるのか。今後リリースされるゲームやアプリに大きく期待していきたい。
(取材・文・撮影:野本幹彦)
株式会社ドリコム
株式会社ドリコムは、コミュニケーションを中心にモバイル向けコンテンツやインターネット広告などのさまざまなサービスの企画・開発を行っている。「with entertainment」を合言葉に、楽しみや喜びを生みだす企業として、「ソーシャルゲーム事業」「アドソリューション事業」「ソーシャルラーニング事業」の3事業をコアビジネスとしている。
URL http://www.drecom.co.jp/
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