「キルラキル」のテロップ演出、初期プランニングから製作過程までを追う

  特集1 文字とデザイン、その自由な関係性 タイポグラフィの現在

「キルラキル」のテロップ演出、
  初期プランニングから製作過程までを追う

「キルラキル」を象徴するものの一つが、特徴的なテロップなのは間違いない。
 これは「ラグランパンチ UB」(フォントワークス)という非常に個性的なフォントをベースに作られたものだ。
 フォントの提案から加工、アニメーション内でのフィニッシュまで、そのメイキングに迫る。



STEP1 デザイナーから提案されたフォントと文字組みイメージ
キルラキルを特徴付ける、あの独特のフォントによるテロップ。これはキルラキルのタイトルロゴをデザインした市古斉史が設計したものだ。「設計」というのは、フォント選び、文字詰めのイメージ、エッジの荒らし処理の基準などを決め、アニメ制作の内製スタッフが同じようにテロップを作成できるようにすることを指す。タイトルロゴはゼロから作り起こしたが、大量に出てくるテロップはフォントを加工することに。まず作品ロゴと形のイメージが近い「ラグランパンチ UB 」(フォントワークス)で提案。その後、監督のリクエストに応えて最初の案をブラッシュアップしたものと、明朝体ベースの案(fig01)、勘亭流ベースの案(fig02)でも検証したところ、結果は「ラグランパンチ UB」をベースとした案に決まった(fig03)。 明朝体「黎ミンY40」(モリサワ)をベースにしたテロップ案
fig01 明朝体「黎ミンY40」(モリサワ)をベースにしたテロップ案
勘亭流「大江戸勘亭流 E」(フォントワークス)をベースにしたテロップ
fig02 勘亭流「大江戸勘亭流 E」(フォントワークス)をベースにしたテロップ
「ラグランパンチ UB」(フォントワークス)をベースにしたテロップ案。これが採用となった
fig03 「ラグランパンチ UB」(フォントワークス)をベースにしたテロップ案。これが採用となった

STEP2 ディテールを検討してアナログ感を表現
「ラグランパンチ UB」はそのままだとポップで可愛らしい印象のあるフォント。だが、劇中のテロップはキャラクター名や必殺技名などを含め、画数の多い漢字が使われており、そのミスマッチ感がおもしろい。が、「ラグランパンチ UB 」でそのまま組まれているのではなく、Illustratorでアウトライン化した文字(fig04)に手描き風のブラシを適用することで、アナログ感のある力強い質感を出している(fig05)。
「ラグランパンチ UB」で組んだも
fig04 「ラグランパンチ UB」で組んだも
「ラグランパンチ UB」(フォントワークス)をベースにしたテロップ案。これが採用となった
fig05 劇中の実際のテロップ。エッジなどが荒らされている


>>>この続きは本誌をご参照ください



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本記事は『MdN』2014年4月号(vol.240)からの転載です。

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