1年生になったら～ 1年生になったら～♪　ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？

今月の1年生デザイナー

持永孝裕さん（バーグハンバーグバーグ）

〔プロフィール〕

もちなが たかひろ●2児の父である35歳で、デザイナー歴は15年のベテラン。でも、株式会社バーグハンバーグバーグではピッカピカの1年生。お茶汲みと電話番に大忙しの毎日を送っている。

バーグハンバーグバーグとは？

2010年6月設立。ふざけたWEBコンテンツを制作・運営、映像制作、執筆業務、水を火にかけてお湯にする仕事などをしている会社。

http://bhb.co.jp/

1週間の始まりである月曜日は特に気合を入れる日。嫁と子どもに見送られながら、まずは郵便ポストのチェック。定期購読しているデザイン雑誌で出社時間中も勉強するのだ。

僕がまだ会社に勤めていた頃にデザイナーとしてこだわりを持っていたこと。

それは「言われたことをそのままやらない」ことだ。課題をヒアリングして、自分なりの解決方法を提案するようにしていた。

もしかしたら、それが良くなかったのかもしれない。まあ、今となってはもう過去のことだが…。

Webデザインとブランコは実はよく似ている。

WEBデザインで大事なのは「最新作が最高傑作という気持ちで作る」ことだ。僕は新しく作るものには、必ずやったことのない技術・手法を試すようにしていた。

ブランコにもそれは言える。仕事をただの作業にしてはいけない。

あ、ラッキー。チキン見っけ。

デザインができるだけではデザイナーとは呼べない。

優れたデザイナーはクライアントを納得させる技術も心得ている。いつの日かデザイナーが営業代わりになる時代も近いのではないだろうか？

「もしもし、お母さん？ あのさ、お金貸してくれない？ いや、そういうのじゃないから大丈夫。うん、大丈夫だから！ いいから貸せって！ ババア!!　嫁には言うなよ!!!!」

自分の今までの作品をまとめてポートフォリオを作る。

会社勤めであろうと、フリーのデザイナーと同じ気持ちで臨まなければ明日はない。もしかしたら解雇通知書が突然届いて、会社をクビになる可能性もあるのだから。

ポートフォリオの準備は着々と進んでいる。