第13回
スポンジ効果を重ねて適用して 迷彩のパターンを作成 |
押さえておきたい機能とテクニック
ライブトレースで作成した模様をベクトルデータにする
複雑な形で色が混ざり合った迷彩のパターンを作成する。まず正方形を作成し、さまざまな効果を適用することで作成できる。配色を行う際、自動選択ツールを用いることで、簡単に色を変更したいオブジェクトを選択することが可能だ。
制作・文 高野 徹(lolo66)
url http://www.lolo66.com/
使用ソフト Illustrator CS3
まず最初に新規ファイルを作成したら、長方形ツールを選択し、アートボードをクリックして表示されたダイアログを[幅:60mm]、[高さ:60mm]の値で実行。さらに、塗りを[K:45%]、線をなしとしておく1-1。続いて、効果メニュー→“アーティスティック”→“スポンジ...”を選択し、表示されたダイアログで[ブラシサイズ:8]、[鮮明度:25]、[滑らかさ:10]として[OK]ボタンをクリックした1-2。
1-1
1-2
さらに、正方形を選択したまま、効果メニュー→“スポンジを適用”で、もう一度効果を適用した2-1。続いてそのまま、効果メニュー→“アーティスティック”→“カットアウト...”を実行。表示されたダイアログで[レベル数:5]、[エッジの単純さ:0]、[エッジの正確さ:3]と入力して適用した2-2。
2-1
2-2
すべてを選択し、オブジェクトメニュー→“アピアランスの分割”を実行して、ラスターデータにしておく。次に、オブジェクトメニュー→“ライブトレース”→“トレースオプション. . .”を選択し、表示されたダイアログで、3-1として[OK]ボタンをクリックした3-2。
3-1
(クリックで大きくなります。)
3-2
続いてそのまま、オブジェクトメニュー→“分割・拡張...”を実行し、表示されたダイアログの[OK]ボタンを押してベクトルデータに変換しておく4-1。次に、自動選択ツールを選び、自動選択パネルで[許容値:0]として、濃いグレーの部分を選択。そのまま、塗りを[C:20%、M:40%、Y:90%、K:70%]とした4-2。
4-1
4-2
次にSTEP4と同様にして、自動選択ツールで中間のグレーを選択し、[C:60%、M:50%、Y:85%、K:5%]とした5-1。続いて、薄いグレーを同様にして選択し、[C:13%、M:29%、Y:71%、K:7%]にしておく5-2。最後にすべてを選択し、拡大・縮小ツールをダブルクリックして、表示されたダイアログで[水平方向:250%]、[垂直方向:200%]の値で拡大すれば、迷彩のパターンの完成だ。
5-1
5-2
本記事は『MdN』2009年2月号(vol.178)からの転載です。
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