第1話 高校でプログラミングを学ぶ | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第10回 株式会社 dig 村上 享さんの場合


株式会社digのクリエイティブチーム・チームリーダーの村上享さんがパソコンに出会ったのは、ちょうど10年前、高校1年生の頃だ。高校の情報技術科コースでコンピュータの基礎やプログラミングの知識を3年間みっちり学び、卒業後はゲーム制作の仕事を目指し日本電子専門学校・コンピュータグラフィックス科に進学。しかし、ゲーム会社は狭き門。就職活動の合間に行っていたWeb制作会社でのアルバイトで、いつしかアルバイトをまとめるリーダー的な立場になったのをきっかけに、そのまま就職することとなる。その後、デザイン会社、大企業での派遣を経験するうちに、よりクリエイティブに没頭できるような会社を探し求め、出会ったのが株式会社dig。現在は、弱冠26歳にしてクリエイティブチームのチームリーダーとして活躍中だ。そんな彼に、これまでの軌跡、そして現在の仕事について、お話を伺ってみました。

[プロフィール]
むらかみ・あきら●青森県出身の26歳。日本電子専門学校・コンピュータグラフィックス科在学中のアルバイトがきっかけで、Web制作会社に就職。主にコミュニティサイトの運営にたずさわる。その後、業績悪化のため転職を決意。アパレル系の制作が中心のデザイン会社に転職を果たし、アシスタントデザイナーとしてデザインの基礎を叩き込まれることに。その後、某大手システム会社での派遣社員を経て、2007年株式会社digに入社。2008年9月からはチームリーダーとして、さまざまなサイト制作にたずさわる。
http://www.dig.co.jp/


第1話 高校でプログラミングを学ぶ

──村上さんは高校入学を機にパソコンを買ってもらったそうですね。
村上●はい。高校受験の際に「頑張って県立に入ったら、パソコンを買ってあげる」と親に言われまして……それで入学と同時に買ってもらいました。とはいえ、まだその頃、地元の青森ではあまりネット環境が良くなくて。パソコンはあったんですけれども、ネットにはつながっていない状態でしたね。

──なるほど、約10年前の状況だったら、それがまだまだ普通だったかもしれませんね。
村上●でも、高校では既に光回線が通っていました。実は入った高校が専門的な学校で、いくつかのコースに分かれていたのですが、私は「情報技術科」に入って、コンピュータに関する勉強をすることにしたんです。

──その学科では、具体的にどんなことを学んだのでしょうか。
村上●情報技術科は「情報処理の一歩先をいく」学科ということで、C言語とかCOBOLなどのプログラミング言語はもちろん、回路やパソコンの中身の話など、機械の観点からの授業も多く、トータルでコンピュータを学ぶという内容でした。当時は「第二種情報処理技術者」という資格がありまして、それを取得することを学科全体で目標にしている感じでしたね。今でいう「基本情報技術者試験」です。

──ということは、Web制作に関する授業もあったんですか?
村上●それはなかったんですよ。あくまでプログラミング中心でしたから。でも、卒業制作では独学でWebサイトを作りました。5〜6人のグループに分かれて、自由にテーマを選んで課題を提出しなくてはいけなかったんですが……自分がグループのリーダーで、結局ほとんど自分で制作したのを覚えています(笑)。ソフトは一切使わず、HTMLを地道に手打ちしてましたね。

──ちなみに、それはどんなWebサイトだったんですか?
村上●たしか動画をクリックさせて見せるようなものでした。自分は青森県の日本海側、弘前にある高校だったんですが、太平洋側の八戸の高校と連携して、どのくらいのスピードで動画をダウンロードして再生することができるかを、その制作した動画コンテンツで実験した覚えがあります。まだ当時は動画コンテンツも普及していない時代だったので……。

──確かにそんな時代ですね。その後、CGを学ぶために上京されるわけですが……。
村上●はい。漠然とですが、ゲーム制作にたずさわりたいなと思っていたのと、東京に行きたいなというのが、自分の中で沸々とありまして。それで、たまたま日本電子専門学校の広告が目に留まったんです。その学校には寮があったんですね。全室個室でネット回線も使えるという素晴らしいもので……まずその寮に入りたいと思ったくらい(笑)。そんなわけで、そこのコンピュータグラフィックス科に進学しました。



(取材・文:草野恵子 撮影:栗栖誠紀)


株式会社 dig
http://www.dig.co.jp/
設立11年目を迎える株式会社dig。企業イメージの最適化・最大化を目的として調査・立案からWeb構築・運用、各種プリントメディアのグラフィックまで、トータルなイメージコンサルティングをきめ細かく行っている。2005年にはクライン ダイサム アーキテクト設計によるスタイリッシュな自社オフィスを建設、撮影スタジオの運営も行っている。


ぴあ株式会社「チケットぴあ」Eコマースサイト

http://t.pia.jp/

株式会社日比谷花壇「HK-Wedding」ブランドサイト

http://www.hk-wedding.jp/

株式会社サンエー・インターナショナル「ジル スチュアート」ブランドサイト

http://www.jillstuart.jp/

次週は「第2話 アルバイトでコミュニティサイト運営を経験」についてお届けします。



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