第1回 ホスティングサーバとは?



第1回 ホスティングサーバとは?
文=野本幹彦

Webサイトを公開するためには、“インターネット回線”と“サーバ”のふたつが必要不可欠となる。これらを用意する方法はいくつかあるが、小~中規模のWebサイトを制作するのであれば“ホスティングサーバ”を利用するのが一般的だ。ホスティングサーバのメリットを理解して、便利に使いこなしていこう。

リーズナブルに
Webサイトを公開するには?

インターネット回線とサーバは、社内にサーバを置いて回線を引く“自社サーバ”、回線や設備の整った場所に自ら用意したサーバを置く“ハウジング”、データセンターなどにあるサーバや回線を借りる“ホスティングサーバ”の3つの方法で用意できる。この3つの方法を比較した場合、コスト的に最もメリットがあるのは“ホスティングサーバ”であると言っても過言ではない。

ホスティングサーバはサーバおよび回線をレンタルするため、月々の料金が発生し、コスト面でデメリットがあると考える人もいるだろう。しかし、ホスティングサービス会社の多くは低価格を実現するための努力が行われており、1社でサーバを独占できる“専用サーバ”でも月額1万~数万円程度、複数社でシェアする“共用サーバ”であれば月額数百~数千円で借りることができる。

一方、自社サーバやハウジングでは、サーバ自体はすでに入手済みなので月額料金などは発生しないが、月々の回線費用は支払わなければならない。また、運用方法によってはサーバに関する専門家が必要になってしまう。さらに自社サーバの場合は、サーバの熱対策や防塵対策などを行わなければならず、電気代も無視できない。自社サーバやハウジングは、初期費用・運用コストの両面でホスティングサーバよりもコストがかかってしまうのだ。


ホスティングサーバはホスティングサービス会社やデータセンターなどが所有するサーバを利用する。自社サーバはその名の通り、自社で所有するサーバを利用。ハウジングも自社でサーバを所有することに変わりはないが、データセンターなどに設置する形となる


セキュリティ面や
機能面なども考慮しよう

前述のように、自社サーバやハウジングでは、自分で運用管理していかなければならない。サーバやネットワークに関する技術は進化し続けているが、これらの知識を吸収し続けていくためには、高いコストや学習努力が必要となる。ホスティングサーバは専門知識を持った管理者が運用・管理し、そのコストも月額料金に含まれているため、高セキュリティと高可用性を低コストで維持することが可能だ。ホスティングサーバによってはセキュリティや運用に関するオプションが用意されているので、予算とのバランスを考えながら、Webサイトの目的に合ったセキュリティ対策や運用を行える。

ショッピングカートやアクセス解析など、各種機能を設けたい場合もホスティングサーバが便利だ。ホスティングサーバは、あらかじめ用意されている機能やオプションから取捨選択しながらWebサイトが構築でき、それらのインストールや設定、管理をホスティングサービス会社に任せることもできる。もちろん、これらに関しても機能とコストのバランスを考えながら選択していくことが可能だ。自社サーバやハウジングでは、機能の選択やほかの機能との相性をつねに考え、設定や管理も自分たちで行っていかなければならない。

このように、小~中規模のWebサイトではホスティングサーバを利用するほうが大きなメリットがあり、実際に多くのWebサイトでホスティングサーバが利用されている。大規模なWebサイトではハウジングが利用されることも多いが、対応できるホスティングサーバも登場してきているので、打ち合わせ時によく相談して決めてるとよいだろう。自社サーバは、手元にサーバを置いて管理したい場合や、特別な機器や機能を利用するなどの特殊なケースに限られた利用方法だと考えてよいだろう。


ホスティングサーバと自社サーバ、ハウジングのメリット・デメリット

>>> 第1回 ホスティングサーバとは?
>>> 第2回 ホスティングサーバの種類
>>> 第3回 ホスティングサーバの選び方
>>> 第4回 ホスティングサーバ導入までの流れ
>>> 第5回 導入時に覚えておきたいセキュリティ知識
>>> 第6回 ホスティングサービスのアプリケーション活用法



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