『MdN』2009年6月号の特集は「CD-ROM収録の素材データ」×「巻頭特集」というスペシャルなコラボ企画をお届けします! まず付録CD-ROMには、さまざまなデザインワークで役立つハイクオリティな素材データを400点収録。そして第1特集では、その収録素材を活用したデザインアイデアを紹介し、制作手法を詳しく追っていきます。バラエティに富んだ素材が手に入ると同時に、現場で役立つデザインアイデアも身に付く、まさにスペシャルな特大号です!!
▼誌面イメージはコチラ!
素材を200%活用するためのデザインアイデア02 | ||
モノトーンの動物の素材でクールに演出 |
制作・文 中野貴志[SMEAR GRAPH]
url smear-graph.com/
使用ソフト Photoshop CS/CS2
おもな使用素材
鹿やシマウマなどの動物が印象的なグラフィック。CD-ROMに収録されている動物の素材を、カラフルな枠と組み合わせてクールに演出している。また、調整レイヤーで素材の色味を変え、ビジュアルになじませているのもポイントだ。 | ||||||
animal_01 | animal_03 | |||||
掲載ページP046 | 掲載ページP046 |
ビジュアルのベースを作成していく
まず、Photoshopで新規ファイルを作成したら、背景レイヤーをベージュで塗りつぶす1-1。次に、二階調化した枠の画像を用意して、[描画モード:乗算]に変更する1-2。
1-1
1-2
動物の素材を配置して色味を変更
ここで、ペンツールを選んでツールオプションバーの[シェイプ]にチェックを入れたら、STEP1で配置した枠の内側に合わせて四角を描いてピンクで着色する2-1。ここに、動物の素材画像animal_01を配置した2-2。
2-1
2-2
次に、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“色相・彩度...”を、[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて実行。表示された「色相・彩度」ダイアログで、[色彩の統一]にチェックを入れて2-3のように数値を入力したら、[OK]をクリックする2-4。
2-3
(クリックすると画像が大きく表示されます。)
2-4
レイヤーマスクを活用してビジュアルを仕上げる
続いて、動物のレイヤーの背面にあるベクトルマスクサムネールをcommandキー+クリックして選択範囲を表示させる3-1。ここで、この選択範囲を反転させ、動物のレイヤーを選んで消しゴムツールで不要な部分を消していく3-2。
3-1
3-2
同様の工程で、ほかの動物が枠の一部に隠れたようなビジュアルを作成していく。このとき、イメージに合わせて枠内の色をカラフルなものにするとよいだろう3-3。仕上げに、液体が垂れたようなテクスチャを加えたり、緑色の手描き風のグラフィックを組み合わせるなどすれば完成だ3-4。
3-3
3-4
本記事は『MdN』2009年6月号(vol.182)からの転載です。
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